私が小学2年生の時、はじめて「班長」さんになりました。
班長というのは、クラスで席が近い6人位のグループの小さなリーダーの事です。
班で話し合いをした結果をまとめて発表したり、先生からの指示を伝えたり、
班の行動を決めたり実行したりするときに、リーダーになるというのが
役割だったと思います。
初めてその役になり、何か班で話しあって、結果を発表するという事になりました。
議題が難しかったのか、みんなが余り協力的でなかったのか。。。
話し合いの時、ほとんど意見が出ませんでした。
私は、どうしたら良いのかわかりませんでした。
いくらあせっても、皆何も言ってくれず、焦りましたがどうにもなりません。
「班長なんかにならされて、損をした」
そんな事ばかり考えていました。
発表の時になり、私が発表する番がきましたが言う事がありません。
「何も決まりませんでした」
と言う事さえ思いつかず、ただ黙ってしまいました。
だんだん悲しくなり、とうとう泣き出してしまった。。。
というのが、私の輝かしい「リーダーデビュー」の経験でした。
あんな経験は二度としたくない一心で、その後私は一所懸命に
チームに求められている結果を出せる様に色々工夫しました。
リーダは、「グループが結果を出せる様にコントロールする人」っていう事を学んだ様な気がします。
おかげで、その後、頻繁にリーダをする事になりましたが、
最初に経験した様な悲惨な経験はその後味合うことは有ませんでした。
仕事をするようになり、リーダー的な役割をする事がさらに多くなりましたが
小学校の時の経験は今でもとても役にたっています。
良く、リーダーは「偉い人」と勘違いしてしまう人がいます。
驚く程、大勢。。。
そういう人が上手く仕事をしている事を見たことが無いばかりか、
本人を含めた周りの人を不幸してしまう例を多々見てきました。
「リーダー」も「メンバー」も役割に過ぎません。
リーダーにはリーダーの役割が、メンバーにはメンバーの役割があります。
それぞれの人が、役割を果たせなければ、チームが成果を出す事は出来ないでしょう。
何かのリーダーになる度に、小学2年生のあの経験を思い出します。
あれは、本当にいい経験でした。