shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

お手本の人

 今日は、私が社会人2年生位の時の思い出話です。
前にもチラっと書きましたが、私はガチガチの体育会系のソフト会社におりました。
上司は絶対。勤務中の軽口などもってのほか。勤務時間中は必死に。。。てな感じでした。
入社2年目、ある大きな開発で、客先のチームに入って仕事をすることになりました。

 私の入ったチームの中核に、45、6位のおじさんがいました。
見た目はヤクザの様な方でした(笑)が、口調は砕けて優しい感じ。。。
いつも剽軽な事を言っては周囲を笑わせるのですが、業務知識は半端でなく
誰もかなわない。。。
周囲の若者には自社他社区別なく丁寧に色々教えたり世話を焼く。。。
仕事はしっかりしていて、システムのテストはきめ細かく、自分の目で最後まで確認する。。。
そんな人でした。
面倒見が良いので、チームの皆から慕われていました。
自分より年上の人はいないのに、メンバーみんなの事を「おじさん」と呼んでいました。。。
 ある日その人が、大声で「おじさ〜ん!!」と叫んだ所、チーム全員(若者)が
彼の前に集まって来まして、彼は大爆笑していた事を懐かしく思い出します。
「明日ズル休みすることにした。家族みんな休ませてディズニーランドに行くから、後よろしく。。。」
何て事もありました。。。(笑)
そんな事をしても、誰も怒らせず、仕方ないなぁと笑って許してしまえる様な人望がありました。

 ガチガチだった私が、その方から受けた影響は計り知れません。。。
仕事とはどうすべきなのか、チームの中でどう振舞うのか、どこに力を入れ、
どこで力を抜くのかを教えて頂きました。
今の私がこうしていられるのは、その方の影響が大きかったと思います。。。


 ふと気がつくと、そろそろ私も当時のあの方の年代に近づいてきました。
彼の様に、周囲に働きかけられているのか?
いや、とても無理。
改めて、彼は偉大な人だったんだなぁと思います。
彼の様になれない私は、せめて、自分の出来る事を精一杯するしかありません。