shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

性格をリニューアルした時の話

 振り返ってみて、自分がイジメの「加害者」側にいたという事が、
今までに2回あります。
自分が「加害者」だった事には気づきにくいので、
本当はもっと有ったのかも知れないけど、
この2件は、強烈に印象に残り、今の自分に多大な影響を与えました。
 いずれも、小学校4年生から5年生の頃でした。
その頃、私はイジメから開放され、ノビノビとやりたい事をしていた時期でした。
友人も増え、みんなからも慕われ、結構いい気分になっていたんだと思います。
自分が何をしても大丈夫という変な自信も有った。。。うん。有りましたね。
そんな心の油断の中、2つの「事件」は起こりました。


1.Sくん
  当時、今でいうと「キレやすい」同級生がいました。
 切れている時の彼の様子がちょっと凄まじくて、
 周囲から面白おかしく言われていました。
 有る日の学校帰り、そのSくんと私の仲間達と一緒に遊びながら帰る事になりました。
 この時、ふと私はふざけて、
 「ブランコで靴飛ばしゴッコをしよう。Sくんが自分の靴を投げたら、
  皆で逃げたら面白いんじゃない?」
 そうして。。。私の計画は実行されました。
 彼は(予想通り)キレてしまい、友人達の家まで押しかけて、
 大変な事になったそうです。
 「そうです」と書いたのは、私の所には来ず、後で話を聞いたためです。
 ここまでの事態になる事を予想していなかった私は、
 そのとき、「ちょっと失敗したかも」と思いました。


2.別のSくん
  5年生の頃、親友のsくんと喧嘩
 (は、しょっちゅうだったんですが。。。)をしました。
 彼は私よりもずっと賢く強かったので、
 私は何を言っても大丈夫だと思っていました。
 喧嘩をした時、彼に渾身の悪口をぶつけました。
 私の悪口は、ちょっと面白かったみたいで、クラスの皆に広まりました。
 そうこうするうちに、5年生は終わり、彼と私は別のクラスになりました。
  6年生になり、そんな事もすっかり忘れた頃。。。
 冬頃、そのsくんの後ろ姿を階段でみかけました。
 階段の上の方から、彼のクラスメイトが走ってきて彼に、
 かつて私が吐いた悪口をそのまま投げつけていました。
 彼は力なく笑うだけで、トボトボと階段を降りていってしまいました。
  
 
 私は、この時非常にショックを受けました。
自分が不用意に投げつけた言葉が、10ヶ月以上も生きて、
今も彼を苦しめていた事に。。。
後で彼から話を聞いた所によると、当時ずっと「死にたい」と思っていたそうです。
もう少しで、私は人を一人殺めてしまう所だったのでした。。。
自分で自分を真剣に恐ろしいと思いました。


あの時の衝撃、後悔は一生忘れないでしょう。。。


 私はすぐに彼に謝罪しました。
(まあどこまで信じてもらえたかはともかく。。。)
「これまでした様な、人を傷つける事は一切しない」
と心に決め、実行しました。
私のイメージは、その日からすっかり変わってしまいました。
「お喋りで、騒がしくて、悪ふざけ好き」な外観は影を潜め、
「物静かで、穏やかで、良い人(風^^;)」な外観に変わりました。
それは相当に劇的な変化だったみたいで、周囲からは、色々言われました(笑)
 特にSくんからは、
「お前の本性は、こんなのじゃない。隠している」
と、散々言われました(苦笑)
私は、ただ笑うのみでした。。。


 何年かすると、リニューアルした私の性格はすっかり定着し、
かつての様に「お喋り」がしたくても出来なくなってしまったのでした。
ちょっと無口過ぎるんで、直したいんですが、今となってはもう。。。


 自分の性格を意識的に変えてしまう事も、
思いが強ければ可能だという事を体験しました。
時期も良かったのかも知れません。
運も良かったのかも。。。


今でも2番目のSくんは、私の親友をしてくれています。。。
後悔は残りましたが、それだけは救いです。