ここ最近になって、初めてNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」を
初めから観ました。
忙しかったのと、完結していないお話を見始めるのに躊躇してしまい、
今まで録るだけ録って見ていませんでした。
で、観たのですが。。。。
もう、本当に凄い。
原作は勿論、大分昔に読んでいたのですけれども、
中盤から後ろにかけて、読むのが辛かった様な。。。(笑)
テレビは、内容は大分端折られていますが、
映像が素晴らしく役者さんの演技も素晴らしくて、
とてもわかりやすくて良いと思います。
特に、正岡子規を演じた香川照之さんは壮絶。。。
本物の子規が乗り移った様でした。
彼は若くして壮絶な死を迎えます。
見ていてとても辛く、可哀想と思います。
なんて理不尽な。。。
旅順の戦い、203高地での戦いのシーンも壮絶でした。
大勢の人々が死に、その死骸を乗り越えて兵士が突撃していきました。
日本兵も敵のロシア兵も、おびただしい人々が死んでいくシーンが
克明に描かれていました。
なんて悲惨な。。。
でもよく考えると、あのドラマに出ている人たちは、
みんなとっくに死んでいる訳です。
今から見ると、それ程違わない時期に、みんな死んでしまっているのです。
そんな事を言っている私だって、数百年後の人からみれば、
同じ様な時に「とっくに死んだ人」な訳です。
そう考えると不思議な気分になります。
そう考えると、どう死んだのかなんてあまり重要な事ではなく、
どう生きたのかの方が遥かに重要な事なんだなぁ。。。なんて、
今更ながら考えてしまいます。
そう考えると、明治のあの頃の人たちは、
大変良く生きたんだなぁと思います。
さて私は、ちゃんと生きているんだろうか。。。?