毎週ウチの会社では、英語の先生に来てもらって1人1時間ずつ、英会話のレッスンをしてもらっています。
先生は、中学校でも英会話を教えていて、教え方が丁寧でとても優しい方です。
最近になって、少しだけリラックスして先生の授業を受けられる様になりましたが、
最初は緊張しすぎて、胃が痛くなったりして。。。(苦笑)大変でした。
人にモノを教えるのはむしろ得意で、相手が何人いても平気なのですが、
人に教わるのは。。。特に英語を教わるのは、非常に苦手なのです。
分かっていても、身体が強ばり、手のひらが冷たくなるんです。(苦笑)
と言うのも、英語の授業に一種のトラウマが有るからなのです。
あれは、高校生の頃のお話です。。。
英語のリーダーの授業を担当した先生が、とても強烈な人でした。
1ページ当たり2、30個の分からない単語が出て来る読み物を、
1時限あたり、大体20ページ位進めてしまうのでした。
一人づつランダムに当てて、1ページ位読ませます。
で、ちょっとでも詰まると、烈火の如く怒鳴りちらしました。
一人が読み終わると、先生は違う人(ランダム)を指名します。
「そこで。。。
(5秒位ためる。この間が耐え難い。。。(苦笑))
。。。shobuno。(敬称なし)」
「は、はい。」
「今の所を訳しなさい。」
「は、はい。。。えっと。。。。」
訳せなかったり、誤訳などしようものなら、凄い勢いで怒号が飛んできます。
気の弱い女子生徒は、何人も泣かされていました。
授業はこれの繰り返しでした。
雑談なし。笑顔なしの50分。。。
週に2,3回有ったリーダーの授業の前日の夜は、
恐怖にかられて、必死で辞書を引きまくりました。
お陰で辞書を引くスピードだけは上がりましたが、
毎回数百の単語を引きまくって、意味を書き写したけど、
とても覚える暇もなく。。。
読んでいる本の内容を味わう余裕もなく、
ただただ怒られたくない一心で、
辞書を引きまくっていました。
一体何の為の授業だったのでしょうか。。。?
前日から恐怖を感じていますので、
当日は、朝から緊張で胃が痛くなりました。
授業は大体、午後最後のコマが多かったんですが、
始まると、
「自分に当たりません様に。」
「早くこの授業が終わります様に。」
とばかり思っていました。
夕日が差してきて、教室の壁がオレンジ色に染まり、
その夕日が教室の窓から廊下の壁を染めるのを見て
ああ、あの夕日に染まった廊下に出られれば、
授業から開放されるのに。。。
と、訳の分からない事をぼんやりと考えていました。
今から思えば、軽いノイローゼ状態でした。(苦笑)
それまで、別に英語は苦手ではなかったのですが、
あの苦痛に満ちた授業を3年間受け続けた結果、
英語(の授業)恐怖症が、身体に染み付いてしまいました。。。
今から思えば、「恐怖心」をかき立てる事によって、
勉強させようとしたんでしょう。。。
その方法は、短期間では「効果」をあげる事が出来るのかも知れません。
でも、それはきっと間違いです。
中学生の頃に楽しく学んだ英文は、今でも思い出す事が出来ますが、
高校生の頃にあんなに必死で辞書引いて読んだ本の内容は全く思い出す事が出来ません。
多分、それが証拠です。
結局の所「恐怖心」では、人はモノを学ぶ事は出来ないんだろうと思います。
冒頭でも書きましたが、毎週来て下さる先生はとても優しくて、
楽しく英語を教えて下さいます。
あの頃の心の傷が、少しずつ癒されていく様な感覚があります。
ひょっとしたら、あのトラウマがすっかり癒される日が来るかもしれない。
そんな事を思ってみたりして。。。