shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

モーツァルト〜古くならない音楽

飲み会の時に、会社の後輩から投げかけられた問い。

「shobunoさんはどんな音楽を聴きますか?」

 

「色々聴くよ。明るい感じのJ-Popとか、アニソンとか。
 あと、クラシックも好きだな。」
「えっ?! クラシックですか?
 shobunoさん、どうしてカッコつけようとするんですか?」
 
がーん。。。
 
た、確かに私は無意識のうちに自分を良く見せようとする癖が有る。。。
密かに深く傷つきつつ、何食わぬ顔で(苦笑)
「だって、本当に好きなんだもん。ところでキミは何を聴くんだい?」
「私はアニソンばっかりです」
「じゃ、❍❍知っている?」
「い、いえ。。。(汗)」
「じゃ、☓☓は?」
「し、知りません。。。」
「なーんだ、何も知らないじゃないか」
(大人げない。。。 (^_^;)
 
 クラシック音楽が好きになったのは、中学生の頃。
放送部に入って、お昼の放送でクラシックを流す必要が有って、
図書館で借りたりして聴くうちに好きになりました。
 
キッカケは、モーツァルト交響曲40番 K550。
 
余りもメジャーな曲ですが、とても惹かれるものを感じました。
何て美しい曲なんだろうと思いました。
この曲をキッカケに、ハイドン、バッハ、ベートーヴェン
クラシックの世界に入って行きました。
 
 放送をする関係上、色々な作曲家の作品を聴きまくり、
気に入った曲も沢山有ったのですが、
一番好きだったのは、結局モーツァルトでした。
 
モーツァルトセレナード10番「グランパルティータ」
 
モーツァルトの曲は、シンプルで明るくて、何度聴いても飽きません。
ベートーヴェンの曲も好きでしたけど、
何度も聞くと身体に負担がかかって、気持ち悪くなったりしました(苦笑) 

 

高校生になって、モーツァルトの人物的な背景を知って、更に好きになりました。
彼の残した数々の伝説的なエピソード
3歳でチェンバロを弾き、5歳で作曲を始めたとか
6歳の時にマリー・アントワネットに求婚したとか
15歳の時に門外不出の秘曲「ミゼレーレ」を聴いて、楽譜に記録したとか
頭に浮かぶ曲を書き写すだけなので、楽譜に修正の後が無いとか
オペラの序曲を一晩で書いたとか
まあ、伝説には事欠かない人ですが、
彼の残した音楽こそ、伝説そのものと言えるでしょう。。。
 
(何だか、放送部時代のお昼の放送の原稿書きを思い出してきました (笑))
 
特に凄いのが彼の最晩年、と言っても35歳ですが、
その年に作曲した曲の完成度が凄まじいのです。
 いくつかご紹介しましょう。
 
ピアノ協奏曲27番 K595
透明感に満ちたこの曲は、まるで死を予期したモーツァルト
静かに澄み切った心境を表現している様です。
 
弦楽五重奏曲第6番 K614
この軽やかさと、無駄の無い展開は。。。どうなっているんでしょう。
 
 
クラリネット協奏曲 27番 K622
この曲も、どこまでも透明で美しくて。。。まるで天国の様な曲です。
 

クラシック音楽と呼ばれる曲の数々はどれもそうなのですが、

特にモーツァルトは、何度聴いても新鮮な感じがして、楽しむ事ができます。

きっとこの先もずっと古くなったり忘れ去られてしまう事はないんでしょう。。

 
研究によると、彼は子供の頃から次々と病気にかかっていたそうです。
上部呼吸管疾患、身体の組織障害、扁桃腺炎、毒血症状、
一時的精神錯乱、発疹、肺炎、腸チフスリューマチ
リューマチ熱、天然痘、歯の欠落、気管支炎、黄疸、カタル、
眼と耳の痛み、ウイルス性伝染病などなど色々。
生涯を通して健康な時期は稀だったそうです。
 身体も精神も崩壊しかかっている筈なのに、
最後の一年に、これだけの傑作を残しました。
私などは、ちょっと風邪を引いただけで何も出来なくなってしまいますが(笑)
 

 魔笛 K620

The Magic Flute - Papagena ! Papagena ! & Halt ein! o Papageno, und sei klug

 オペラとしてのストーリーは、破綻しているにも関わらず、

音楽は凄まじい完成度。(私が思うに)多分彼の最高傑作。。。

これを作った90日後に、彼は亡くなりました。

 

 

「ぼくの「魔笛」を、もう一度聞きたかったのだが。。。」

 モーツァルト/臨終の床で/1791年12月

 

 

タイムマシンが有れば、iPodに入っている私の魔笛を、彼に聴かせてあげたいです。。

 

 

(ディレクターズカット版でない方がオススメです。)