(今日の一枚。曇り空と葉っぱのコントラスト。)
私は現在コンピュータシステム開発の仕事をしています。
どうしてこの仕事をすることになったのか?
とか、どんなふうに技術者になったのかのお話は、
多分そのうちに書く事になるでしょう。。。
(妖精館物語の後番組かな? (^_^;)
まあ、一言で言ってしまうと、
「コンピュータが好き」だったからという事になってしまうんでしょうけれども。
今日は、私が初めてコンピュータに出会った頃のお話でもしましょう。。。
私が初めて手に入れたコンピュータは、シャープのMZ-80K2という機械でした。
当時高校一年生だった私は、どうしてもコンピュータが欲しくて、
学習塾の講師のバイトを一年程やって、貯めたお金で購入しました。
忘れもしない14万8千円でした。(当時大卒の平均初任給が10万位でした。)
当時の秋葉原は、コンピュータ(マイコンと言っていました)ブームの走り。
NECのPC-8001とか、日立のベーシックマスターとか、OKIのIF-800とか、
コモドールとか、PETとか、APPLEⅡとかお店に並んでいました。
お金が溜まるまで、秋葉原へ「マイコンを触る為だけに」出かけて行き、
何時間も、デモ機をいじらせてもらいました。
お店の人々も優しくて、明らかに冷やかしの高校生に、
嫌な顔一つせずに応対してくれました。
MZ-80K2のスペックです
・CPU: Z-80 ( 8 Bit )
・クロック:2MHz
・メモリ:48K byte
・グラフィック:無し。確か80文字✕40行位の文字のみ表示
ハードディスクも付いていませんでした。
代わりにカセットテープを再生/録音する装置が付いていて、
データの保存とかしました。
電源を入れても何もできず、BASIC言語のカセットをセットして
LOADしました。
計算をしたりゲームをしたりするにも、
いちいちプログラムを作らなければ何も出来ませんでした。
今のパソコンのスペックと比べると、嘘みたいに貧弱です。。。
それでも、当時の人たちは熱狂してマイコンに色々させようとしていました。
これは、スタートレックのゲーム画面です。
グラフィック無しで、キャラクターのみの表現ですが、
これはこれで、中々味が有ると思うのは気のせいでしょうか?(苦笑)
これは、ボクシングのゲーム。
中々動きが良くて、面白かったですよ。。。
これは、日本初のテキストアドベンチャーゲーム、
「表参道アドベンチャー」です。
文字だけ(しかも英語 (^_^;)です。
コマンドも英語でした。でも凄く臨場感が有ってワクワクさせられました。
キャプチャーは無いけど、「フリートコマンダー」という
日本発のコンピューターによるウォーゲームもアスキーでした。
雑誌についていたダンプリストを延々打ちました。。。
当時のコンピュータ雑誌はとてもアグレッシブでした。
みんなが、コンピュータを使って何が出来るのか、
ワクワクしながらチャレンジしてた時代でした。
私もつられて、立体迷路の中を彷徨うゲームとか、
弟からルールを教わって、テトリスを作ってみたりしました。
ハンダゴテを振り回して、クロックアップ改造とか、
グラフィックメモリを追加したりとか、色々遊びました。
このコンピュータとの幸せな出会いがキッカケで、
今のお仕事に就くことに繋がった事は間違いないでしょう。。。
今のコンピュータは、昔のそれとは比べ物にならない位に高性能で
余りにも完成していて、内部の仕組みをいじる機会が無い様な気がします。
今、私が高校生だったとしたら。。。
今の仕事をする事にならなかったかもしれませんね。
みんながコンピュータに無限の夢を感じていた頃のお話です。