私の弟は、B級映画を愛していました。(今は知らないけど。)
休日になると、レンタルビデオ屋へ行き、
何でそんな訳の分からない作品を借りるの?と言いたくなる様な作品を
数本借りてきて、一人で部屋に篭って鑑賞するのでした。
観終わると決まって、
「ああ、やっぱりくだらなかった(笑)」
と、晴れ晴れと笑うのでした。。。
私は弟のこの趣味を、ちょっとステキだと思っていました。
ですから、映画や小説を鑑賞していて、
「あ、この話失敗だ。。。」
と思っても、何らか の面白みを発見して、少しでも楽しむ様に努めるのですが。。。
さてこの前振りで、「プロメテウス」です(苦笑)
先日、「映画の日」に、千円で観たのですが。。。
どう判断したら良いのか、迷っています。
私の弟だったら、何と言うでしょう?
やっぱり、
「ああ、やっぱりくだらなかった(笑)」
と、晴れ晴れと笑うのでしょうか。。。?
これを観る前に散々
「CMは詐欺だ」とか
「人類の起源なんて嘘」とか
「実はエイリアンの話」とか。。。色々聞いてはいました。
まあ、良いじゃん。。。
例え噂通りだったとしても、
リドリー・スコット監督は好きだし、
エイリアンシリーズだって好きだったし、
最悪、B級映画だったとしても、きっと楽しめる所は沢山あるだろう。。。
。。。。。
いや、もう、想像以上でした。。。(悪いイミで (^_^;)
何だか観ているうちに、だんだん寂しい気持ちになってしまいました。
(画面は賑やかだったけど(笑))
リドリー・スコットも、老いてしまったのかな。。。?
この映画は「エイリアン」そのものでした。
1.宇宙船が長い時間をかけてとある惑星へ行く
2.惑星に着き、みんながコールドスリープから覚める。
(みんな気分が悪そう)
3.惑星に行く。
4.エイリアンと遭遇する
5.逃げ帰るが、体内にエイリアンが! 宇宙船でエイリアンと戦う。
乗組員は、ヒロインの女性を残してみんな死ぬ。
6.乗組員の中にアンドロイドがいて、エイリアンにバラバラにされるけど
生きている。
7.この宇宙旅行の裏には、大会社の陰謀が隠されていた!
8.何かラスボスのエイリアンが現れて、最後の戦い!
ヒロインはエイリアンを宇宙船から追い出して、何とか生き残る。
9.死にかけたアンドロイドと、ヒロインはコールドスリープに入り、
宇宙船はどこかへ向かって旅立っていくのであった。。。
「エイリアン」って、大雑把に言うとこんな感じのお話でしょ?
今回も、そっくり同じでした。
映像はとても素晴らしかった。
CGの力って素晴らしい。
でも、何か足りないんです。。。
ストーリーは同じでも、旧エイリアンは楽しめたんです。
でも今回は楽しめない。。。
乗組員の気持ちが分からない。
どのキャラクターも薄っぺらな感じ。
だから、エイリアンに襲われても、
殺されてもハラハラできない。。。
キャラクタに移入できないので、ストーリーを追いかけるしか無いのですが、
そのストーリーも、既に何度も観た事のあるもの。。。
う~ん、やっぱり映画の面白さって人間が描けるかどうかなんですね。。。
リドリー・スコット監督は、この話を面白いと思っていたのでしょうかね?
残念な気持ちで一杯になってしまいました。
よっぽどのエイリアンマニア(?)もしくは、リドリー・スコットマニアで無い限り、
この映画はオススメできません。。。
うん。やっぱり
「プロメテウスは止めとけ!」ですね。
これは良かった。。。