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shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

そして妖精館の終わり (妖精館物語 13/15)

思い出 妖精館

 仕事が忙しくなり、しばらく私は妖精館の活動から身を引くことになります。

当時、私はただ必死に仕事と格闘する毎日でした。

妖精館の事も殆ど意識にのぼる事も無くなりました。。。

 

 実にそれから10年の月日が流れました。

会誌FAIRYは一時期とても分厚くなり、400ページ近くまで成りました。

それから長い時間をかけて穏やかにページ数が減り、

最盛期の半分以下になってしまいました。

やがて、妖精館も20周年を迎えました。

その間も、会誌「FAIRY」は律儀に1度も遅延なく。3ヶ月に1度刊行され続けました。

 

この時期の「妖精館物語」を書く事が出来る人は、私ではないでしょう。

 

「20周年」の前後に、当時のスタッフさん達に頼まれて、

私はスタッフに復帰しました。

10周年から、新たに会員の募集をかけていなかったにも関わらず、

会員は約80名も、残っていました。

しかし10年前、学生でバリバリ原稿をかいていた方々も、

みんな仕事やら子育てやらで忙しくて原稿などなかなか書けない状態でした。

かくいう私も、仕事、家庭、子育てで手一杯で、なにも書けない状態に変わりありませんでした。

力一杯取り組めない状態でスタッフの仕事をするのは、

両手両足を縛られて得意だった事をさせられる様なものです。

それは、拷問に近い苦痛でした。

 

妖精館はとても雰囲気の良い組織でしたが、「本」を作るサークルです。

「本」が作れなくなったら、存在意義がありません。

ここ数年の会誌を見ると、ごく限られた数名の会員さんが作品を書いているだけで

あまり変わり映えの無い本が続いていました。

 

 私は、良くここまで、皆がついてきてくれたと感謝しつつ、

このままでは、妖精館という組織は遠からず消滅してしまうに違いないと思いました。

 

 

いくら素晴らしい人が集まったとしても、永久に作品を書き続ける事はできません。

いつも同じメンバーの集団では、刺激も減っていきます。

「組織」をいつまでも新鮮な状態に保つ為には、

定期的に新しい人材を取り込まなければならないんだと思います。

妖精館を存続させるには、新しい「血」が是非必要でした。

 

 しかしながら残念な事に、新規会員の募集には失敗しました。

時代が変わってしまったのでしょう。

インターネットの普及で、「オリジナル同人誌」を作るサークルというモノの

存在意義が薄くなってしまったんだと思います。(今から思うとですけれど。)

募集記事は掲載されたのですが、応募してくれる人も殆どなく、

私は、新規会員募集を諦めるしかありませんでした。

 

それは、妖精館の存続を諦めた事を意味しました。

それから、会誌のボリュームはますます減って。。。

 

創刊から22年。。。

22年という歳月は、スタッフのみんなに多大なプレッシャーを与えていました。

半ば強制的に、惰性的に、スタッフのみんなは運営をしている状態でした。

スタッフのみんなは、忙しい実生活を抱えて疲れきっていました。

 

「会誌89号で、サークルを閉めよう。」

 

スタッフ会議で結論を出しました。

「会を終わらせる」のは、創立者である私の責任でしょう。。。

多分、私が再びスタッフになったのは、これをする為だったのではないかと思います。

 

これで89号を出して、フィナーレ!

。。。だったら、カッコ良かったんでしょうけれども。(苦笑)

 

残念ながら、会誌は88号まで出したっきりです。

89号は、予定していた原稿がいつまでたっても集められず、

結局発行を断念してしまいました。

 

こんな感じで、22年の長きに及んだサークル妖精館は、

ひっそりと幕を閉じたのでした。