shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

地震予知失敗で実刑判決 〜 職責について考える

朝、寝ぼけた頭でぼんやりとニュースを見ていたら、

地震予知失敗で実刑判決」という話題が出て目が覚めました。

(今日はいつもと違う文体に挑戦してみました。。。)

 

2009年4月にイタリアで発生した大地震(309名死亡、6万人以上が被災)の予知に失敗した学者が禁固6年の実刑判決を受けたとのこと。。。

 なんでも地震発生より数カ月前から、群発地震が発生していて、

それが大地震に結びつく可能性は低いと3月31日に報告して、

それが「安全宣言」として報道されて、安心した住民が多数被害を受けたというもの。

地震が発生したのは、この「安全宣言」の6日後とのこと。

 

禁固6年かぁ。。。

 

「このような判断がまかり通れば、地震頻発国の日本では5分おきに警告を出さなければならないだろう」。国立地球物理学火山学研究所元所長のエンツォ・ボスキ被告(70)の弁護士は閉廷後、こう非難した。

 

確かに地震の正確な予知なんて、誰にも出来ない事は明らかだ。

最初この話を聞いた時、「ご無体な話だ」と思った。

けど、果たして本当にそうなのか。。。?

 

「安全宣言」と取れる報道をした人が悪いのかも知れない。

でも多分、一番の責任は、ニュースソースを提供した「学者達」だろう。。。

学者達は、国の予算で研究をしている。

 

 私も「学者の卵」だったことがある。(孵化しなかったけど。。。(苦笑))

学者は自分の研究を、「学問の発展の為」に行なっていると考える(人が多い)。

今自分が研究した事は、具体的な成果に繋がらなくとも、

将来の誰かに役だって貰えば良いんだ、とか。。。

 

 本当にそうだろうか。。。?

 

 彼らは国から莫大なお金をもらって研究をしていた筈だ。

国民は「学問の発展」の為に、お金を払っていたつもりは無いだろう。

今回の例で言えば、大地震の被害を少しでも少なく出来る様な成果を求めて

いたに違いないと思う。

 

彼らの職責を考えると、

「大地震に結びつく可能性は低い」

という結論を出すという事は、非常に重い責任を伴う判断だと思う。

それを彼らは自覚していたのだろうか?

三者的、悪く言えば他人ごとの様な気持ちで、

「可能性は低い」

などという言葉を使ったのではないだろうか。。。?

そうでなければ、「安全宣言」と取れる報道が出た時に、

必死に否定したのではないか。。。?

 

そんな地震の正確な予知なんて出来る訳ない。

こんな判断がまかり通ってしまうのなら、地震学者なんてやってられない。

 

もし、学者達が本気でそう思うのであれば、

地震学者」など今すぐに辞めるか、趣味でやっていれば良いんだと思う。

国(や他者)からお金を貰う以上、

それに見合った価値を提供しなければならないのだ。

 

(補(蛇?)足)

そうは言っても、禁固刑はどうかと思うんです。

まあ、学者と言えども「浮世」と無関係ではいられないという事かな?