灰色の記憶です。。。
何だか薄暗い所で、大勢の行列の中にいる様でした。
順番に検査の様な事をしてもらっています。
その時の私の頭には「検査」という概念はありません。
何か、順番にみんなと同じ様に、色々な事をさせられているんだという感覚だけは有った様な気がします。
自分で歩いている記憶が有りませんので、何かに入れられて運ばれていたのか、
ベルトコンベアーで運ばれる様なイメージが有ったのですが、
そんな事はないでしょう。
お母さんに抱っこしてもらっていたのか。。そんなところでしょう。
色々不愉快な目に遭わされていた様な気がします。
周囲には、泣き声が響いていたような気がします。
私は怖くて、不機嫌でした。
私も泣いていたのかも知れません。。。
突然目の前に、銀色のスプーンが差し出されました。
「◯☓△◎。。。。?」
(これでおしまいよ。という様な言葉だったのかも知れません)
私は口を開けたんだと思います。
突然、今まで体験した事の無い様な「甘い味」が口一杯に広がりました。
私は目を見開きました。
周囲が明るくなった様な気がします。
あんなに美味しいものって何だったんだろう?
あの味は何だったんだろう。。。
夢だったのかな。。。?
大人になって、ふと母にこの話をした所、母は非常に驚いて言いました。
「それって、小児麻痺のワクチンじゃないの?!」
調べてみると、ポリオ(小児麻痺)ワクチンは、甘いシロップ状の生ワクチンで、
赤ちゃんに口から飲ませるものだそうです。。。
ってことは、これって赤ちゃんの時の記憶ってこと?!
(ポリオワクチンは流石にもう一回味わってみる訳には行きません(苦笑))
。。。私は赤ちゃんのころから、食い意地が張っていた様です(笑)