今日はアニメ「日常」の感想です。
アニメ「日常」は2011年4月から9月まで放送されました。
その後、NHKで26話を12話に再編集されて、再放送されるという異例の展開が行われました。
最初の放送後のDVD、BlueRayの販売は振るわなかったそうですが、
NHKでの放送の反響は大きくて、再放送までされたそうです。
制作は京都アニメーション。商業的にイマイチだったのは、
京都アニメーションというブランドに対する従来のファン層が期待する内容とは
ちょっと違う作風(可愛い女の子主体の作品。。。?)だった為でしょうね。。。
で、日常ですが、大変素晴らしい作品だと思います。
作者のあらゐけいいち氏の力でしょう。。。
26話中に登場する人物は、実に100人以上。。。
その一人一人が、きちんと「生きて」います。
これは、只事では有りません。
内容は、かなりシュールな「日常」のスケッチの集合です。
場面の切り替えテンポが速くて、適切で、思わずニヤリとしてしまう
お話の連続。。。時には、話が暴走して呆気に取られる展開も。。。
沢山魅力的なキャラクターが登場しますが、
私はオバカなゆっこと、みおちゃんの掛け合いが大好きです。
ギャグ作品で、嫌味なく人を笑わせるというのは至難の業だと思いますが、
日常は、全話を通じて本当に高度なレベルで上手くギャグを展開しています。
ここで「日常」の概略を例によってWikipediaより。。。
Wikipedia より
『日常』(にちじょう)とは、あらゐけいいちによる日本のギャグ漫画作品。『月刊少年エース』(角川書店)2006年5月号から同年10月号に渡り読み切りを連載したのち、同年12月号より同誌で本格連載を開始した。『4コマnanoエース』(角川書店)においてもVol.1より連載中。2011年(平成23年)4月から9月までテレビアニメが放送された。
時定高校を中心とした不条理な「日常」を題材にしたシュールな作風の漫画で、登場人物の多くが非常に個性的、かつ変わった言動を繰り返し、奇想天外な出来事の続発に翻弄されるのが基調。ストーリー漫画版・4コマ漫画版の双方が存在する。登場人物の姓に群馬県内の実在の地名が多数用いられ、群馬県ローカルな名物の一つ「上毛かるた」が作中に登場するなど、群馬出身の作者らしいご当地ネタも多い。
(引用終わり)
アニメ化にあたって、京都アニメーションも相当力を入れています。
これまでの「美少女」ではなく、原作に準じた自然なキャラクターが描かれています。
また、シュールな展開の時の絵も、素晴らしい。。。
ぱっと見た感じ、手が入っていないような絵なのですが、
良く見ると非常に凝っているという感じです。
商業的には失敗かも知れませんが、この作品は京都アニメーションの到達した
一つの頂点だった様な気がします。。。
この後の作品、例えば「氷菓」の一部とかに「日常」で使われた効果が
チラッと見えたりします。。。
この作品、まだ原作は終わっていないらしいので、
いつの日か、出来ればアニメで続きを観てみたいものです。。。
(★★★★★ 星5つ)