タクシーに乗り込むと、運転手さんが話しかけてきました。
「いやあ、最近はタバコを吸う場所が無くて、困っちゃいますよ〜」
「ああ、そうでしょうね。。。(苦笑)」
「どこに行っても禁煙でさぁ、本当、嫌になっちゃいますよ。」
「ああ。そうかも知れませんね。確かに最近はどこでも禁煙ですからね。。。」
そう言えば昔はみんな何処でもタバコを吸っていたっけ。
その感覚だと、最近の禁煙の風潮は、喫煙家の人には辛いんだろうな。。。
ぼんやりと、そんな事を考えていたら、運転手さんが話を続けてきます。
「この間もね。」
「ええ。」
「パチンコ屋で、タバコを吸っていたんですけど。。。」
「ええ。」
「隣の奴が煙を嫌がって、手をパタパタさせて煙を追いやるんですよ。」
「ああ。(分かる分かる (^_^;)」
「失礼な奴だと思いませんか?」
「えっ?」
「そういう奴を見ると、ワザと煙を吹きかけてやりたくなりますね。(笑)」
「そ、そうですか?(何故?)」
「だってそうじゃないですか。タバコを吸って良い場所で吸っているんだもん。
それなのに、そんな風に嫌がるだなんて、非常識にも程がありますよ!」
「うっ。。。(そういう考えかぁ (^_^;)」
「ホント、最近、非常識な奴が増えて困りますよね?」
私に同意を求めるなぁ〜。。。
あ、申し遅れましたが、私はタバコを吸った事の無い奴ですので、
どちらかと言うと、煙を嫌がる人の方に共感をおぼえるのですけど。。。(笑)
運転手さんの機嫌を損ねてはいけないので、
「そうですね。。。」
とか、いい加減な相槌を打ちつつ、
成程、喫煙家の立場からみると、
今のケースは煙を嫌がる人の方が「非常識」になるのか。。。
「常識」「非常識」は、単にどちらが多数派なのかという問題に
過ぎないのだという事を今更ながらに再認識したりしているうちに、
タクシーは目的地に到着したのでした。