今日は会社を往復して仕事をしただけの1日でした。
ちょっと感受性が低下している感じです。
仕方ありませんので、不思議な思い出話でも一つ。。。
何年か前、東京都足立区にある生物園に行った時のお話です。
生物園の一角に大きなガラス張りの建物がありました。
ドアが二重になっていて、中にいる生き物が外に逃げない様な造りになっていました。
子供たちと中に入ってみると、細長い通路になっていて、
片側に手すりが付いていて、そこから下を眺めると、沢山木が植わっていて、
木には鳥が入る箱とか、餌台とかが作られていました。
木が鬱蒼としていて、小鳥の声はするのですが姿は全く見えませんでした。
いつまで待っても鳥の姿が見えないので、子供たちも飽きてしまい。。。
何もないから帰ろうか。
と思った時に、ドアが開く音がしました。
振り返ってみると、60過ぎの小柄のおじさんの姿が見えました。
そのオジサンがニコニコと私達に話しかけてきました。
「鳥、たくさん見たかい?」
「いいえ。声はするんですけど、姿は見えませんね。。。」
オジサンはにっこりと笑って言いました。
「どれ。見せてあげようか。。。」
「えっ??」
オジサンは手すりの前に立って、茂みに向かうと、
口笛を吹き始めました。
ピコピコピコピコピコピコ。。。
すると、ガサガサと茂みをかき分ける音がして、
一羽のカンムリヅルが姿を現しました。
(一応、カンムリヅルのつもり(笑) 。。。手描きは辛い (^_^;)
「うわぁ!」
子供たちが歓声を上げました。
なおも口笛は続きます。。。
カンムリヅルが数羽さらに出てきて、
「何か用?」
という表情(?)でこちらを見ています。
更に、数十羽の小鳥(名前不明)が飛んできて、手すりやら近くの樹の枝やらに
止まって、こっちを見ました。
たくさんの鳥に囲まれた情景は、まるでディズニー映画のワンシーンの様。。。
(まあ、キャラクターにやや問題有りですが(苦笑))
「ど、どうしてですか??」
私の問いかけに、オジサンは
「誰にでも出来る事だよ。」
と笑うばかり。。。
その後、何度か生物園に行きましたが、そのオジサンに会う事は有りませんでした。
試しに私も口笛を吹いてみましたが、あの時の様に鳥たちが集まる事も無く。。。
好奇心の強そうな小鳥が一羽、ぷいっと来て、
「なーんだ。。。」
という表情を浮かべて(?)すぐに立ち去っていくのみでした。。。
あの人は何だったのでしょう。。。
人は鍛錬すれば、動物と仲良くなれたりするんでしょうか。。。?