車道との境に植えられているツツジが咲き出しました。
しんどい日々が続いていますが、遠くに出口が見えて来た感じ。。。
タイトな仕事が長く続くと、ついズルをしたくなります。
細かな確認を省略したくなるとか
こんなケースは特殊だから考えなくても良いんじゃないかとか
ええいっ! と乱暴に片付けたくなるとか。。。
こんな時に、必ず脳裏をよぎる思い出があります。
(あっ! 今日はマジメなお話です 済みません。。。(何故謝る。。。?(^_^;))
それは私が幼稚園の年長さんだった頃だから、5歳の頃の事です。
もう何十年も前の昔話。
私はツバメ幼稚園という、私立の幼稚園に通っていました。
年長の時は竹組という。。。漢字で書くと何だか勇ましい(?)組に
所属していました。
春の或る日、担任の先生(今から思うと若い女性)が私達に話をしました。
「こんど幼稚園で、遠足に行きます。
途中、みんなで長い距離を歩く所があるのですが、
みんなキチンと並んで、しっかり歩いてくださいね。」
「はーい!」
「他の幼稚園では、みんながバラバラにならないように、
長いロープを掴んでもらったりして行進する所もあります。
みなさんは、これをどう思いますか?」
私は、電車ごっこみたいで良いなぁ、楽しそうだなぁ
とか呑気に思っていたのですが。。。(笑)
周囲のみんなもそんな風に思っていたのでしょう。
先生はいつになく怖い顔をして、こう続けました。
「ロープを掴んでもらって行進させるという事は、
みんなを縛り付けて行進させる事と同じです。
みんなをロープで縛り付けるということは、
本当はそんな事をしなくてもキチンと出来るのに、
それを信じずに、みんなを動物の様に扱う事と同じです。
ツバメ幼稚園は、そんな事はしません。
みんなは、自分で正しい事を考えられます。
自分で正しいと思う事を考えて、その通りに行動してください。
ロープなんかなくても、みなさんはキチンと歩けるのです。」
その時は、でもみんなでロープで歩くのもちょっと楽しそうと思いつつも。。。
妙に心に刺さる言葉でした。
今から思うと幼稚園児に向かって投げかける言葉としては、
ちょっと(かなり)難しいと思うのですが、こうして心に残っている人もいるので
あながち無駄という訳では無かったというべきでしょうか。。。?
私には、「自律」という言葉と一緒に、あの時のイメージがリンクしているのです。