Googleグラスというコンピュータをご存知でしょうか?
グーグルが開発しているウェアラブルコンピュータ、いつも身につけてインターネットやコンピュータにアクセスできるためのツールです。
コンピュータへの指示は、自然言語で行います。
コンピュータからのアウトプットは、音声や視覚データとして目の前に投影されます。
ちょっと前に放送していたアニメ「電脳コイル」の世界ですね。。。
人間とコンピュータがより近づいて、人間の能力を拡張する役割をコンピュータが担う時代に近づいてきているのでしょう。
今はまだぎこちないけれども、そのうちもっと進んでくると、より精密な映像を投影する事が出来るようになり、現実の物体に重ねて情報を表示したり、
そこに無いものがあたかも有るように表示できたりする様になるでしょう。
もっと進めば、コンピュータが直接脳にアクセスできる様になるかもしれません。
そうなると、視覚や聴覚だけではなくて、人間のあらゆる感覚にコンピュータはアクセスしてくる事でしょう。。。
コンピュータは人間の脳に直接情報を送信したり、脳からの情報を直接受け取る事ができる様になるでしょう。
人間の感覚を直接上書出来る様になりますね。
その頃になると、精密に作られた仮想現実の世界に「住む」事も出来る様になるに違いありません。
仮想現実の世界の方にどっぷりと浸かり込み、現実の世界の価値が希薄になる様なそんな未来が待っているのでしょうか?(私なんか、すごくそうなりそう。。。(笑))
まさにマトリックスの世界ですね。。。
現実に立ち戻りまして。。。
このGoogleグラス、早くも問題になりかけています。
このコンピュータから、勝手に撮影した映像は、プライバシーの侵害になるとか、会話の途中にグラスの情報を見るのは失礼だとか。。。
そんな記事を見ながら、ふと疑問に思うのです。
「プライバシーって何だろう?」と。
このグラスで「撮影」する行為って、本当にプライバシーの侵害にあたるのでしょうか?
ちょっと前、Googleのストリートビューがプライバシーの侵害にあたるのか、問題になったことがありましたね。
Googleは胸を張って公道から見える景色を撮影するのはプライバシーの侵害に当たらないと言いました。
「Googleグラスの撮影」も、きっと同じ考えなのでしょう。。。
「今」の人々の感覚とは少しずれている様に感じますけれど。。。100年後には常識になっているのかも知れない。。。
「撮影」、つまりカメラで人の写真を撮る事がプライバシーの侵害にあたるのとしたら。。。
肉眼で、人を見るのはどうなのだろうと。
スケッチするのは??
えっ?スケッチならそれ程正確でないから良いですか?
じゃあ、写真みたいな精密なスケッチは。。。??
例えば遠い将来、 脳の記憶から映像を取り出す技術が開発されたら。。。?
人間とコンピュータが近づくと今の「プライバシーの概念」自体が、
意味の無い考えになってしまう様な気がします。。。
もしくは、人を凝視するだけでプライバシーの侵害になってしまう時代。。。?
多分そういうコンピュータは、すぐそこまで来ています。
電脳コイル、良い作品です。
この舞台を使って別の物語を作って欲しいです。