夜の自動販売機って何だかキレイだと思いません?
(本文と写真は例によって無関係です。。。(^_^;)
今週のお題「梅雨」
これは、小学校一年生の時の記憶です。
季節は梅雨。
その日は、朝から小雨が降っていたというのに、
学校に傘を置き忘れてしまっていました。
母「全く、仕方ないわね。。。古い傘しか無いけど、これを持って行ってね。
ちゃんと両方とも持って帰って来るのよ。」
私「うん。」
私は破れかけのボロボロの黄色い傘をさして学校へ向かいました。
学校が終わって家に帰ろうとしたとき、幼馴染のさっちゃん(女の子)が
困った顔で昇降口の所をウロウロしていました。
「どうしたの?」
「。。。傘が無いの。」
「えっ? どうして?」
「傘、持ってきたんだけど、見つからないの。
誰かが間違えて持って行っちゃったのかな。
どうしよう。。。?」
「どれ。。。」
しばらく一緒に探したのですが、やっぱり見つかりませんでした。
困ったなぁ。。。どうしよう?
さっちゃんは今にも泣きそうです。
あっ! そういえばボク、傘を2本持っているんだった。
さっちゃんに貸してあげれば良いんじゃん。。。
傘箱から自分のを2本取り出しました。
今朝さして来たボロボロのと、
置き忘れていたピカピカの傘。。。
やっぱり、貸すんならキレイな方だよね。。。
私はキレイな方をさっちゃんに差し出しました。
「はい。ボク2本有るから1本貸してあげるよ。」
「えっ?! 本当? ありがとう。」
さっちゃんの表情がパッと明るくなりました。
さっちゃんと私は、家が近くだったので、
二人で一緒に並んで帰りました。
さっちゃんのピカピカの傘を見て、
私のボロボロの傘を見上げて。。。
うん、これで良かったんだと確信しました。
家に着いて。。。
母「もう一本の傘どうしたの?!」
私「さっちゃんが、傘無かったから貸した。」
母「どうしてキレイな方を貸しちゃうの?
あんたがボロボロの持つなんておかしいでしょ?!」
母はカンカンに怒っていました。。。
私「だって。。。」
人に悪いモノを渡して自分は良いモノを使うなんて気持ちが悪くて嫌だよ。。。
そう言いたかったのですけど、母親に楯突く事など出来なかった私は、
その時の気持ちをそのまま飲み込みました。。。
あれから数十年。。。
思い起こせば、似たようなシチュエーションの時、
私は大抵の場合、良い方を人に渡す選択をしてきた様な気がします。
「その方が良い」というよりも、「その方が楽」だから。
母の意見は理解できる。
理解できるけど、きっとこの癖は直せない。。。
三つ子の魂百までも。
きっと私はそういう人間。
PS. と、ここまで書いて
そういえばあの時「相合傘」で帰るという手も有ったな。。。
と、これまでの文章を台無しにしてしまうような事を
考えてしまうのもまた自分。。。(苦笑)