(帰り道、緑の中の光がきれいに見えたのだけど。。。 う~む。)
本を読むのは好きでしたし、乱読気味と言えるぐらい(1ヶ月に20冊とか)たくさん読んでいたのですが、昔から「感想文」を書くのが大の苦手でかつ下手くそでした。
原稿用紙を前に、いつも何も書けずにうんうん苦しんでいました。
見かねた先生が、
「本を読みながら考えた事をただ書けば良いんだよ。」と
さも簡単そうにアドバイスをくれたのですが、
そう言われるとますます書けなくなったのでした。
本を読みながら、自分は何を考えていたのか。。。?
思い起こしてみると、結局何も考えていない様な気がします。(^_^;
本を読んでいる時は、内容に夢中になって、登場人物達の気持ちを味わいながら、ただひたすら頭の中で情景を「映像化」しながら文章を追いかけていた様に思います。
本を読んでいる時の感覚は、「映画やテレビを見ている時の感覚」に近い様な気がします。
中学生の頃、「本を読みながら考えた事」を忠実に再現しようとした事がありました。
私の読み方は、素直に読んだことを頭の中で映像化していく事がほとんどですので、
「考えた事」は、「映像化された情景」≒「本文の内容そのもの」になってしまい。。。
結果的に本文の内容を書くのと同じ事になってしまいました(^_^;
延々と十何枚も原稿用紙を使って、その本の「あらすじ」を丁寧に書いた挙句、
ラストに一言、「面白かったです」と書く様な「感想文」を
大真面目に書き上げました。
その「感想文」を書き上げた後、
「おおっ! このやり方なら何枚でも書けるぞ!
先生から素晴らしいアドバイスをもらった。
もう、一生感想文に悩む必要は無くなったんだ。。。」
と本気で思ったものでした。
「感想文」を自信たっぷりに提出した後、しばらくして先生から、
「shobunoっ! 何考えているんだ!」と
こっぴどく叱られましたが。。。
何が悪かったのかイマイチピンと来ませんでした(苦笑)
クラスメイト達の素晴らしい「感想文」を読む度に、自分はどうして上手く書けないんだろうと悩みました。
この劣等感は私の中に根強く有って、「日常生活の感想文」であるこのブログを書くきっかけの一つになったりもした訳ですが。。。
最近になって気付いた事があります。
本の読み方には2種類有るんではないかと。。。
一つは、私の様にただ「楽しいから読む」「テレビの様に読む」読み方。
本の情報を一方的に受け取ってそれを味わい楽しむ読み方と言うのでしょうか?
もう一つは、本を読んで自分の考えを形成しながら、足りない情報を本に戻って得ようとする方法。。。「本と対話する」イメージでしょうか?
後者の読み方をしないと「感想文」は書けないのではないかと。。。
私はそういう読み方をして来なかった気がします。
本当の「読書」って、もしかして後者の方法なのかな?
だとすると、私は本当の読書をして来なかったのかも知れない。。。
本は「ただ楽しいから」読む。「テレビを見る様に」読む。
読書は楽しい、楽しいからまた読みたくなる。。。
私はずうっと、そんな読み方をしてきました。
でも、この読み方ではいくら沢山読んでも、きっと感想文は書けません。
どうしてもっと早く気付けなかったんでしょうね。。。? (^_^;
(補足)
この記事の元を書いた後、id:kinakonakoさんの記事を見て、
内容がカブってしまった様な気がして、掲載を見送ったものを
リニューアルして掲載しました。
(暖めた割には、大して内容変えられませんでしたけど。。。(苦笑))