ご存知の方々も多いと思いますが、私の仕事はシステム開発です。
もう20年もやっているでしょうか。。。
。。。と、ここまで書いて、
「20年」という言葉の重みに今更愕然としています(笑)
ここ半年ばかりかけて、大規模なシステムの見直し開発を続けて来ましたが、
昨夜、本番(お客さんが使う)環境にシステムをリリースしました。
開発は難航に次ぐ難航を重ね、機能は途中で変更に次ぐ変更が加わって。。。
こんなに変えたら、大変な事になるんじゃないかと色々意見が出たりして。。。
一時はもう無理なんじゃないかとまで思いました。
昨夜は、今までのシステムのデータをきれいバッサリ全部消して
(バックアップはしたけど)
ぜーんぶ新しいシステムに入れ替えました。
さーて、もうどうなっても知らんぞ。。。^^;
そして、今朝です。
私は「人質」として、お客さんの所に差し出されて、
小さな会議室の一室に「軟禁」させられています。
これから2週間程、軟禁生活の始まりです。。。(苦笑)
部屋には私ひとり。
空調の音だけが聞こえています。
窓の外は、久々の青空。
ふう。。。夏が来るなあ。
それにしても、やる事がない。。。^^;
今日は何か有るかもと、何も用意して来なかったもので、手持ち無沙汰になってしまいました。
昔から何もやる事が無いと息苦しくなって居てもたってもいられなくなる子供でした。
(多動の疑いあり?)
困ったなあ。。。
あっ、パソコンが有るじゃん。。。
そういえば、昨晩ブログ書けなかったから、今書いてしまえば良いんじゃない??
ナイスアイディア!(どこが? ^^;)
◇◇◇
システムリリースの思い出と言えば色々あります。
疲労困憊、極度の緊張と、失敗したらどうしようという恐怖の思い出です。
特に銀行とか金融機関のシステムは、スリル満点でした(^^;)
某大銀行のシステム本番で、1ヶ月溜め込んでいた貴重なデータが
深夜の処理でシステム障害(バグね)を起こして、
バッサリと消えてしまい。。。
フロアにいた100名程が氷ついてしまうという事件が起こりました。
もうだめだ。。。
余りの事に誰もが呆然としていたとき。。。
私は、自分用(?)にバックアップしていたデータが、
まさに消失したデータである事に気がつきました。
私「あの。。。」
プロジェクトリーダー「どうした?」
私「そのデータ、私持っているかもしれないですけど」
プロジェクトリーダー「何だって!?」
その日、私はプロジェクトの「ヒーロー」になりました(笑)
◇◇◇
同じく、某大銀行での事。
前日の夜間処理で、金額が数円(6円ぐらい?)どうしても合わなくて、
オンライン開始時間になっても解決できず、
キャッシュディスペンサーを30分程止めてしまった事があります。^^;
フロア中にデータをプリントアウトした紙が敷き詰められ、
みんなで必死に手で計算して、私たちは画面をにらみながら原因になりそうな
プログラムをチェックするという感じでした。
私達のすぐ後ろには、見た事も無い様なシステム会社の偉い人、銀行の偉い人、
良くわからない偉い人(?)が恐い顔をして腕組みをして立っていました。。。
金融機関のシステムは、みんな命がけでした。。。
◇◇◇
某レンタカー会社のシステムでは。。。
リリース初日。
開発責任者「あれっ? レンタル登録画面の使用銀行が表示されないんだけど?」
私「えっ?」
私のチームが、その画面を担当していました。
。。。バグってるのかな??
色々調べてみても、プログラムに異常は見つかりません。
「ちょっと本番のデータを見させてもらっていいですか?」
「どうぞ。」
データを調べてみると。。。
「わ、分かりました。」
「なに?(怒 ←何も聞かないうちからお怒りモード ^^;)」
「あの。。。銀行がありません。」
「え?」
「あ、だから、銀行マスタが1件も有りません。。。」
「な、そんなバカな!』
みんな大騒ぎで調べてみると、確かに。。。
原因を追求した所、前夜に実行されたプログラムが犯人らしい。。。
担当の女の子「。。。ああ、銀行マスタ更新用のファイルが空ですね」
開発担当者「空だとどうなるの?」
担当の女の子「スカッと消えますね。」
開発担当者「ええっ?」
◇◇◇
某半導体工場では。。。
老人技術者「ぼうず(私の同僚の事(^^;))、良く聞け。このプログラムの
パラメータを1つ間違えるだけで、一億円が消えた事がある。
絶対、間違えるなよ。」
同僚「ひー! ^^;」
◇◇◇
こういう派手目な本番初日も有ったものの、
大部分の本番初日は、緊張感でいっぱいでドキドキしながらも、
平和で何も起こらない一日だった様な気がします。
今回もきっと。。。
おや?
誰かが近づいてくる様です。。。