shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

大砂走(富士山の話その2)

f:id:shobuno:20130703181959j:plain 今日のスープ(?)は頂いた枝豆を使った濃厚なマメのスープです。

丸いのは白玉。。。らしいのですが、私のには入っていなかったような。。。(^_^;

お味は言うまでもなく、最高でした。

 

 

今日は、お題「夏の予定」でも書こうと思っていたら。。。

あれれ。。。? お題が変わっているじゃん(苦笑)

折角用意していたのに。。。

 

 まあ、変わってしまったものは仕方ありません。

急きょ、ネタを変更します。

と言っても、それほど話題のストックが有る訳でもないのですが。。。

 

そういえば、昨日書いた「富士山の話」で、書き忘れていた事が一つありましたので、

今日はそのお話をしましょう。

 

 やっとの思いで頂上にたどり着いた私は、頭痛と吐き気と疲労で、

ベンチに倒れこんでしまいました。

当時、体力的には全く問題ないと思って、富士山に挑戦したわけですが、

私は高山の薄い空気に適応できない体質だったんですね。

今から思うと、典型的な高山病(の初期症状)になってしまったのでした。

 

 私の先祖は、富山県の海岸近くに住んでいました。

酸素に不自由する事は無かったんだと思います。

きっと、薄い空気に対する耐性が無かったんだと思います。

 一方、妻の方は岡山の標高の高い所に住む一族の末裔ですので、

きっと、薄い空気は平気だったんでしょう。。。

 

 高山病って不思議なもので、気力も体力もまだまだ充分に残っていると

思っても、どんどん具合が悪くなって、動けなくなってきます。

こればっかっりは、なってみないと分からない感覚ですが、オススメしません。

初めて3000m級の山に登る方は、くれぐれもお気をつけください。

念のため、酸素缶とか持っていった方が良いかも知れません。

 

 

さて。。。

見ず知らずの子供と仲良く仰向けに倒れている私を見て、

妻は、お鉢巡りを諦め、下山を決意します。

時刻は15時過ぎ。

朝の9時頃から登りはじめたのですが、私がモタモタしていたので、

登るのに6時間もかかっていました。

 

このままでは日が暮れる。。。

 

富士山の参道には、当然街灯なんて有りません。 (^_^;

日が暮れたら、下も良く見えないぐらい真っ暗になるでしょう。

富士山は登りやすい山とは言っても、断崖絶壁があちこちに有ります。

道を踏み外したら、命を落とすかも知れません。

 

妻「起きて。降りるよ。」

私 「え? もう降りるの?」

妻「日が暮れる。時間がないよ。」

 

 

さて、ようやく本題です。。。 (^_^;

登った事の有る方はお分かりと思いますが、富士山には独特な下山方法が有ります。

「砂走」(すなばしり)と言うのですが、富士山は噴火した時の火山灰で、

山全体が覆われています。火山灰といっても小石大の赤茶けて穴が一杯空いた石

なのですが。。。下山道はこの火山灰に厚く覆われた道を滑る様にして降りるのです。

 

 

山頂では意識が朦朧としていた私でしたが、

山を降り始めると次第に体調が戻ってきました。

 

少し降りた所に「砂走入り口」という看板が見えました。

富士山名物(?)砂走の始まりです。。。

 

「ひゃっほーっ!!」

 

要は、砂利状の火山灰に厚く覆われた急な下り坂を駆け下りる訳ですが。。(笑)

転ばないように、コントロール出来なくならない様に、

スピードを抑えつつ駆け下りるんです。

 

結構スピードが出ます。

凄い砂煙が立ちます。

一歩で大体2メートルは進みます(笑)

降りれば降りる程、酸素濃度が高まるのが分かります(苦笑)

傾いた太陽に照らされた美しい下界が見えます。

(すみません、写真は撮れませんでした(笑))

 

登りの時の情けない姿はどこへやら。。。

妻を後ろに従えて、一気に1000メートルを駆け下りました。

(最後の方は膝がガクガクになりましたけど (笑))

 

 

文章だけではイメージがイマイチ伝わらないですね。。。

動画を探してみましょう。


富士山 大砂走 - YouTube

↑こんな感じですね。。。

 

 

5合目から頂上まで、登るのに6時間以上かかったのに、

降りるのは1時間ちょっとしか かかりませんでした。。。

 

 

富士登山に挑戦される方は是非、この砂走をご体験ください。