夏の岡山帰省も最終日。
近所で、打ち上げ花火が上がりました。
境港の水木しげる記念館で買った漫画「のんおんばあとオレ」を読了しました。
この作品は、水木しげるの自伝的なエッセイを元にした漫画です。
NHKでドラマ化もされたらしいのですが、残念ながら見ていません。
のんのんばあとは
「のんのんばあ」とは、少年時代の水木しげる(本名・武良茂)の家にお手伝いに来ていた「景山ふさ」という老婆のこと。境港では神仏に仕える人を「のんのんさん」と呼び、ふさは拝み屋の妻だったため「のんのんばあ」と呼ばれた。のんのんばあはしげる少年にお化けや妖怪の世界を語って聞かせ、後年の妖怪漫画家・妖怪研究家への素地を作ったとも言える人物である。のんのんばあは1933年(昭和8年)に肺結核で死去した。
(ウィキペディアより引用)
水木しげる記念館で、彼に妖怪の事を教えたのが「のんのんばあ」だったことを知り、
それについて描かれた作品が読みたくて、この小さな文庫本を手に取りました。
一読して、とても暖かい気持ちになりました。
少年水木しげるが、少女たちに出会い、死別や生別離を経験します。
彼が悲しみに耐え、克服していく すぐ近くにいつも「のんのんばあ」がいて、
彼を温かく見守り、癒やし、力づけます。
彼の成長を支えているのが、良くわかります。
もちろん、水木しげるの作品ですので、妖怪たちもたくさん登場します。
登場する「妖怪」は、どれも恐ろしいというよりも、優しくて憎めないものばかりで、
この作風が、水木しげる独特な魅力なのだという事が良くわかります。
ゲゲゲの鬼太郎も面白いけど、むしろこっちの方が、より彼の魅力が発揮されている様な気もしました。
漫画から先に読んでしまいましたが、エッセイの方も是非読んでみたくなりました。
水木しげるの作品が好きな方は、必見です。
(そういう方は、既に読んでいる様な気もしますけれども。。。 ^^;)
★★★★☆(星4つ)