shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

金さんとやらをここに呼んでもらおうじゃないか?(時代劇の話)

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朝晩だいぶ涼しくなってきましたが、ベランダの朝顔はまだまだ元気です。

 

 私の子供の頃はテレビがカラーになったばかりで、画面の右下に「カラー」と

字幕が付いてたりしました。

それを、白黒テレビで見ながら、

「ああ、カラーって良いなぁ。。。」

なんて思ったものでしたが、やがてカラーテレビになりました。

 

 その頃テレビは貴重品で、一家に一台しか無いのが当たり前。

大人も子供も一台きりのテレビを囲んで、みんなで仲良く同じ番組をみたものでした。

子供の教育番組も、アニメも、特撮も、ドリフも。。。

大人のニュースも、ドラマも、連想クイズも。。。

家族全員で一緒に眺めたものでした。

 

 昔は、今では考えられないくらい巨大な視聴率の番組が沢山ありましたが、

何のことはない、テレビの台数が少なかったから、見る番組が集中する事になったのでしょうね。。。

 

そんな風に家族で一緒に見る番組の中に、「時代劇」というものがありました。

今でもNHKとかで、たまに良質な時代劇ドラマが流れていますが、

当時の時代劇は、そういうものではなく、よく言えば分かりやすい、

悪く言えばラフなストーリー(?)の番組が大量に流れていました。

 

時は江戸時代のいつか。。。

江戸時代に詳しい人はそれ程いませんので、クドクド文句を付ける人はいません。

「江戸時代」には、ある程度の共通イメージを皆が持っています。

(それが正しいかどうかはともかく。。。)

今で言えば、ドラクエの世界みたいなものです(? (^_^;)

その世界を舞台に、1時間のドラマが繰り広げられます。

 

まず、被害者が登場します。。。

貧しい村娘とか、貧しい職人とか、病気の親の世話をする孝行息子とか、

グレて村を飛び出して、悪い組織(盗賊団など)に所属しているけど、

本当は良い人で、内心後悔している若者とか。。。

 

で、次に悪者が登場します。

これは、見るからに凶悪な風貌の人です。

番組の中盤からテレビのスイッチを入れても一目で分かるぐらいじゃないと

いけません(笑)

悪徳商人、代官、庄屋など、社会的地位は高くなければいけません。

 

そこに、主人公が登場します。

水戸黄門なら、被害者の家に一泊することになったり、

金さんなら、軽く苛められている被害者を助けたりして、被害者に接触します。

主人公の正体は当然みんなには分かりませんし、どちらかというと、

蔑まされた感じの扱いを受けます。

水戸黄門でしたら、米俵に腰掛けて、おばあさんに怒鳴りつけられたり

食い物屋でお金を失くして、住み込みで働かされる羽目になったりします。

 

ここまでで、15分ぐらい。。。

 

CMをはさんで、本格的に悪役が被害者に攻撃をしかけます。

被害者が若い娘なら、さらわれたりします。

貧しい職人なら、妨害をして仕事を出来なくしたりします。

孝行息子なら、借金のカタに家を取り上げたり、

親を死なせたりします。。。

 

グレて悪に手を染めた人は、ここでの行動が重要です。

生死の境目です。

良心に目覚めて、悪事を働くのを止めれば助かる可能性が出てきます。

ここで、止むに止められずに犯行に及んでしまった場合、悲しい結末が待っています。

 

「ああ、ここで悪いことしたら、この人もう生き残れないな。。。」

少年shobunoはため息をついたものです。。。 (^_^;

 

番組も中後半、このあたりでお色気シーンが少し入ります。

誰だかさんがお風呂にはいったり、連れさらわれた村娘が襲われたりします。

「それだけはお許しください!」とか

帯を引っ張られて、クルクル回ったりする訳です。。。

お父さん方はちょっと困った表情を浮かべ、少年達はドギマギさせられ、

お母さん方の視線が冷たくなります。。。(苦笑)

 

 ここまで、被害者をこれでもかと苛めておいた所で、

主人公が登場します。

最初の頼りない雰囲気をかなぐり捨てて、

悪者を相手に大立ち回りをします。

この時、中途半端に改心した若者が、死亡フラグが立っている場合、

被害者をかばって、自分は死んでしまいます。

悪者をコテンパンにした後で、

水戸黄門なら、「もうこの位で良いでしょう」とか言って、印籠を出してトドメをさします。

金さんの場合は、何故か遅れてやってくる捕り方役人に悪人達はしょっぴかれて、白洲に引き立てられて。。。(中略)

「金さん(何故かさん付け(笑))という奴が悪いんです!

 金さんとやらをここに呼んでもらおうじゃないか?!」

と悪者達が騒ぎ立て、実は目の前のお奉行様が金さんだったと知り。。。

 

夢中でここまで書いてしまいましたが。。。(^_^;

話がまとまらない予感がしてきたので、マキに入ります(笑)

 

まとめると、

(1)弱い正直者の被害者がいる。

(2)強い悪者が被害者をいじめる。

(3)一見頼りない主人公が登場し、被害者に接触する。

(4)悪者の暴虐から主人公が被害者を守る。主人公は実は強かった!

(5)主人公は実は社会的にも高い地位に有る人で、悪者を徹底的に滅ぼし、

   被害者を救済します。

(6)被害者は、主人公を頼りない人だと思っていたが、

   あんなに凄い人だったなんてビックリ!!

   そして、番組特有のシメをしてメデタシメデタシ。

   (おっ母さんが死のうが、改心しかけたお兄さんが死のうが、

    最後は笑顔です。

    水戸黄門なら、「わっはっはっはっ!」

    金さんなら「これにて一件落着!」

    伝七なら、「めでていなっ!」 「へいっ!」です(^^;))

 

こんなパターンで、毎回お話が進みます。

それこそ江戸時代から綿々と続いてきた「勧善懲悪」の予定調和の世界。

まさに、ジャパニーズファンタジーです。

 

 誰にでも分かりやすくて、スカッとできて、安心して見ていられるストーリーです。

みんなが、一つのテレビを見ていた時代にはピッタリの番組だったんだと思います。

全世代で楽しめる最大公約数的な番組。。。多分それが時代劇。

 

時代の流れで、今は流行らなくなってしまいましたけど、

たまに無性に見たくなってしまう、そんな楽しい時代劇のお話でした。

 

 

これが花山大吉。(再放送を見ていたと思います)

会話が軽妙で楽しかった。。。

 

 

水戸黄門は、東野英治郎じゃないと。。。 (^_^;

(印籠のシーンを探したけど、見つかりませんでした。残念。)

 

 

 遠山の金さんは杉良太郎がカッコ良かった。。。

良い動画が無かったのが残念。

 

他にも、伝七捕物帳とか大岡越前とか探しましたけど、

なかなか古い動画は無いですねぇ。。。