娘(中1)「ねえ、お父さんの仕事って何だっけ?」
私「え?」
娘「学校の宿題なの。仕事について調べろって。。。」
ご存知の方も多いかと思いますが、私の仕事はシステムの開発です。
この仕事内容を自分の子供に上手に説明出来ている同業の方がいらっしゃったら、
私はその人をとても尊敬します。。。 (^_^;
システムって、目に見えないものですから、
それが一体何なのかという事を説明するのは至難の業です。
下手をすると、一緒に仕事をしている仲間や部下でも、
自分がやっている事が何なのか、良く分かっていない場合があります。。。
部下ができると、私は良くこんな質問をします。
私「八百屋さんは、野菜を売ります。
床屋さんは、散髪してくれます。
お医者さんは、病気を直してくれます。
さて、私達が売っているものは何だと思いますか?
お客さんは、私達の何に対してお金を払っているんだと思いますか?」
部下「え? えっと、プログラムでしょうか?」
私「このDVDに焼かれたシステムモジュールのこと?」
部下「はい。そうだと思います。」
私「ブブー! ハズレ。我々が売っているのは、
プログラムの切れっ端じゃぁないですよ。」
部下「?? 。。。。。」
私「これは、宿題にしよう。
自分が何を売っているのか、どんな付加価値を世の中に提供しているのか、
わからないと詰まらないでしょ?
何年かけても良いから、キチンと考えてね。
そして、分かったら教えてね。」
部下「はぁ。。。」
一体何人の部下にこの「宿題」を課したか覚えていないくらいだけど、
答えが返ってきたのは、ほんの数人だけ。。。
私も、実はこの問いを先輩から投げかけられていて、ずっと考えています。
私の今の答えはこんな感じ。。。
(お客さんの)会社には、それぞれの「業務」があります。
「業務」とは、仕事の流れのことです。
会社には、沢山の人が働いていて、それぞれの人が役割を果たしながら、
会社全体として、大きな「業務」を行なっています。
例えば鉄道会社なら、
切符を発券する人、
改札で切符をチェックする人(今は殆ど機械化されていますが)
ホームの安全をキープする人、
電車を運転する人、
列車の運行計画を作る人、
経営を考える人。。。
大勢の人が協力し合いながら、仕事を進めていく仕組み。。。
仕事の手順の事を大きな意味での「システム」と言います。
別にコンピュータが無くても、人だけでやっている業務の仕組みだって、
立派な「システム」です。
それぞれの会社には、独特の「システム」があります。
システム開発者は、この「システム」を理解して、
仕事の手順を変えた方が良いものは変え、
コンピュータにやらせた方が速いものはコンピュータにさせ、
そんな風により効率的な「良いシステム」を考えてお客さんに提供します。
我々が提供しているのは、コンピュータソフトではなく、
お客さんの(リニューアルされた)「業務」そのものです。
会社の「システム」が良くなれば、その会社は強くなって、
より多くの利益をあげる事ができる様になります。
お客さんはこれを期待して、我々システム開発者にお金を払うんだと思います。
という事をですね。。。
娘に説明したいのですが、説明する前に絶望感がよぎってしまうんです(苦笑)
私「んーっと。。。 正義の味方。。。に近いかも。」
娘「はぁ??」
(オマケ)
妻「そう言えば。。。」
私「え?」
妻「あなたの会社って、ベンチャー企業なの?」
私「。。。うん。そうだけど?(何を今更。)」
妻「。。。子供二人と妻がいるのに、ベンチャー??」
私「うん。アドベンチャー! これがホントの、
アドベンチャーファミリー? (^_^;」
妻「ふ、ふざけんなよっ!!(苦笑)」
この映画、観ていません。
あ、これも子供二人と妻だ。。。(^_^;