久々に、本に夢中になってしまって、ブログをサボッてしまいました(^_^;
実際に有った事件「横浜母子3人死傷事故」を題材に作られた物語です。
内容ぎっしり盛りだくさん。。。
この直前に、池井戸潤の「下町ロケット」を読み、これもかなり引きこまれたのですが、この「空飛ぶタイヤ」は、それ以上でした。
主人公は、脱輪事故を起こしたトラックを保有する小さな運輸会社の社長。
事故の責任を負い、融資先の銀行、トラックを製造したホープ自動車、被害者の家族、そして子供が通う学校のモンスター(?)からいつもの様に(?)これでもかという位にひどい目にあいます。
実際の「横浜母子3人死傷事故」では、事故を起こした運輸会社は、世間からの激しいバッシングを受けて、廃業に追い込まれたそうです。
そんな激しいバッシングにあいながら、主人公は負けそうになりながらも、勇敢に立ち向かっていきます。
池井戸潤さんの小説だから、きっとラストは、倍返しだから。。。
と思いつつ、主人公と一緒にひどい目に合うのですが。。。
(悪役達が実に憎々しく描かれています(笑))
今回はページ数が多いだけあって、中々倍返しのターンが来ません。。。(^_^;
この作品では、大勢のキャラクター達がそれぞれの 視点から、事件を描写していますが、これが実に的確で、リアリティが有りました。
被害者の父子のエピソードや、終盤、主人公が報われていくシーンに思わず涙が。。。
池井戸潤さんの文章は、とても読みやすく、また場面の切り替えも効果的なため、
スラスラ読めてしまいます。
ちょっと読み始めたら最後、夜遅くまで引きこまれて。。。今に至ります (^_^;
半沢直樹が好きな方、社会派(なのかな?)でスリリングなストーリーがお好きな方に強くオススメいたします。
(★★★★★ 星5つ)