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shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

Gene Mapper -full build を読んだ

感想

 2012年に、電子書籍による自己出版で、Kindleから発表された作品「Gene Mapper」が口コミから広がり、キンドル売上No1を獲得。

今度は、その作品を大幅に見直して、紙で出版したのが本作品になります。

Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)

Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)

 

。。。という前提知識を全く抜きにして、読み始めました。

のっけから、バイオテクノロジー用語、コンピュータ用語の嵐。。。 (^_^;

これ、なかなか一般人には辛いんじゃないか。。。? 

と妙な事を心配をしつつも、作品のパワーに巻き込まれる様に引きこまれました。

 

面白い!

でもちょっと荒削りで、詰め込み過ぎな所が惜しい!

特にラストへの持って行き方がちょっと乱暴だったのが残念。。。

キャラクターも、少々多すぎかも。。。

 

 遺伝子を、コンピュータの「プログラム」と同じ様に操作出来るという世界は、

成程と思わされました。

プログラムを書く様に、生物を作り出せる世界。

遺伝子のスタイルシートとか、ヘッダーに会社名や、作者名を書くとか、

ファイルを仕込むとか。。。言われてみると成程と思わされるアイディアとか、

仮想現実がバンバン出て来る描写とか、とても興味深く読ませてもらいました。

 

 そういうテクノロジー的な作り込みの面白さは素晴らしいのですが、それに比べて

登場人物達の描き込みがもう一つで、ステレオタイプなキャラクターになってしまって

いたのがとても惜しい感じでした。

 

 読み始めた時、ちょうど自分が作ったシステムで、原因不明のバグ(?)が発生してしまい(苦笑)、お陰で一気に主人公とシンクロできました(笑)

(私の場合も、主人公と同様に、原因は外に有りました。。。

 って、聞いていないか (^_^;)

 

 作者の藤井太洋という人、知らないなぁと思って調べてみたら冒頭の情報にたどりついて二度ビックリ。

 

「自己出版」という新しい仕組みそのものが、この作品のコンセプトにマッチしている感じで、とても面白いです。

この作品、出来れば電子書籍で読まれる事をオススメします。

 

(★★★☆☆ 星3つ。)