明日は、会社に泊まらないと終わらないなぁ。。。
トボトボ歩く道すがら、広大なお庭の民家の横を通ると、
見慣れないものが目に入りました。。。
これは。。。確か「ミツマタ」だっけ??
コウゾとミツマタは、紙の原料で、確かどちらも西日本が特産地だった筈。。。
岡山? 九州?
教科書の「挿絵」で見た気がします。。。
習った時は、
「きっと、この植物を見る機会は、一生無いだろうな。」
と承知しつつ、呪文の様に「コウゾ」「ミツマタ」「和紙の原料」
「お札もこれから出来ている」「西日本が産地」。。。
とか、暗記にいそしんだものでした。
(似たような知識に、サトウキビは沖縄で、テンサイ(どういう字を書くんだろう?)
は北海道で、どっちも砂糖の原料とか。。。そんなのが有りました。
あれれ? 「サトウダイコン」、「北海道」っていう単語も浮かんだのですが
一体? (^_^;)
素直だった私は、全く人生に関係無い事と思いつつも、
ただただ機械的、事務的に暗記にいそしんだものですが、
こんな風に、ふいに「ミツマタ」に出会ったりすると、新鮮な驚きがあります(笑)
「ああ、ミツマタって本当に有るんだ」
みたいな感覚。。。
学生時代の、一見無意味と思われる「詰め込み知識」も、思わぬ所で
人生にささやかな彩りを与えてくれる事もあるという意味では、
無駄では無かったんだなぁと思ったりする訳です。
無条件に暗記するという事にそれほど大きな抵抗感が無かった私でしたが、
一つだけ、断固として拒んだ事がありました。。。
それは、語呂合わせによる暗記です。
みんなが楽しそうに、「いいくにつくろう鎌倉幕府」とか言って暗記しているのを見て、猛烈な違和感を覚えたものでした。
1192年に鎌倉幕府が生まれたというけど、その年号に何の意味が有るんだ。。。?
それを覚えたからと言って、(試験で答えられるという事以外に)何の利益が
有るんだろう?
そもそも、本当に確かにその年だっていう証拠は有るだろうか。。。?
語呂合わせまでして、無理やりその「数値」を覚える意味は有るのか?
年号を語呂合わせで暗記したりするのはバカみたいだから、絶対にしないぞ!
今から思うと、別に良いじゃんと思える様な事ですが (笑)
当時の私は妙に頑な(かたくな)に、語呂合わせを拒みました。
結果。。。
歴史のテストは散々で。。。 (^_^;
仕方ないので語呂合わせを使わずに、真っ向勝負で「数値」を覚えたのですが、
やっぱり身につかず、歴史小説とかは好きだったのに、「歴史」は苦手だったのでした。
高校になって。。。例の「すいへいりーべぼくのふね」とか、
化学の先生が突然言い出した時には、
「何を言い出すんだ、この人は?」と、呆れてしまったものでした。。。
水兵リーベボクの船
良く考えれば考える程、妙な言葉です。
もはや日本語ですら有りません(^_^;
その瞬間、「化学」も苦手教科になってしまいました(苦笑)
そんな意固地な「主義」を持ってしまったせいで、
「苦手な教科」が出来てしまい、結構不自由な思いをしてしまったのですが、
一度だけ、快哉を叫んだ事がありました。
それは、「実は1192年に鎌倉幕府が出来たというのは間違いだった」
という話を聞いた時の事です。
ほれ見ろ! やっぱり、間違っていたじゃないか!
無理やり無意味な語呂合わせまで使って覚えた「数値」が、
実は意味が無かっただったなんて。。。
みんな可哀そう。
やっぱり、私が正しかったんだね (笑)
しかし、よく考えてみると、間違いとハッキリ分かったのはそれだけで、
他の大部分の数値は今のところ「合って」いて、
みんなは語呂合わせで楽々覚えたのに、私は四苦八苦させられて。。。
そして何と言いましても。。。。
私はなんだかんだ言っても、
「いいくに作ろう鎌倉幕府」をいつの間にか
覚えさせられてしまっていた訳ですから。。。
全く救いようが無い話ですよね。。。 (^_^;