チューリップが咲いています。
いつも通勤で通りかかるマンションの所に、
キレイなチューリップが咲いていました。
ああ、今年もそんな季節になったんだなぁ。。。
春に咲くチューリップの花は、何か私にとっては特別な感じがして
毎年チューリップを見ると心を動かされていたのですが。。。
笑蔵::エムゾー (id:mzo)さんのチューリップ畑のブログを見て、
幼い頃の思い出が蘇りました。
そうそう。そうだった。
あれは多分、私が3才ぐらいの頃。。。
弟が生まれるという事で、母が故郷の富山に長い間(といっても数ヶ月)、
帰省していました。
私も、一緒に富山に滞在してました。
(あっ、ついに素顔を晒してしまった。。。
これは4才の頃の私です。なかなか利発そうな坊ちゃんでしょ?(笑))
祖父は、農家をしていて、田んぼやら畑やらをやっていたのですが、
チューリップの栽培もしていました。
誰に似たのか(?)非常に研究熱心だったそうで、緻密な研究ノートが残されています。
詳しくは知らないのですが、チューリップの栽培で富山県から表彰された事もある
そうです。。。
という訳で、とても大きなチューリップ畑がありました。
私が滞在していたのは、ちょうど春先で、
畑一いっぱに、黄色やら赤やらの花が咲き乱れていて、それは見事なものでした。
(その時の映像は、今も頭に焼き付いています。)
私はチューリップ畑がとても気に入りまして、何度も足を運んで、
花畑を眺めていたそうです。
ある日のこと、いつも遊んでくれていた おテルさん(大叔母さん)に、
「チューリップ見に行こうよ!」と言うと、
彼女は困った様な表情を浮かべて、
「今日は、行けないんだよ」と言いました。
「えっ? どうして?」
「。。。。」
その時、私が何を言いどうしたのか、良く覚えていないのですが。。。
何とか彼女を言いくるめて、チューリップ畑に一緒に行かせる事に成功しました。
私の姿を見て、祖父がうめきました。。。
「ああ、連れてくるなって言ったのにぃ。。。なんで??」
私は、目の前の光景を見て愕然としました。
満開のチューリップ畑の、キレイに咲いているチューリップの花を、
どんどん摘み取ってしまっている最中でした。
花びらは無残にも、畑に散乱しています。
えっ!?
どうして!?
ひどい!!
「やめてー! 花を取らないでぇ〜!」
私は叫びました。 (^_^;
祖父「ほら、だから見せるなって言ったんだ。。。」
祖父は頭を抱えていました。
今でもそうなのか良く知りませんが、富山で育てるチューリップは、
球根を出荷するために栽培するものなのです。
健全で丈夫な球根を作るには、あんまり花を咲かせてエネルギーを使っちゃいけないんですね。
ですから、花が咲くと早々に摘んでしまうのです。
そんな事を知る筈もない私は、ただただ美しく咲いた花を守りたくて、
ダダをこねたのでした。。。(笑)
結局その年は、私のために、花を摘まない小さな一角を残してもらったのですが、
そのぐらいでは満足できなかったのは言うまでもありません(苦笑)
チューリップを見る度に、あの時のチューリップとリンクされるのでしょう。。。
私にとってチューリップは、ちょっぴり心が動かされる花なんです。