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shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

「不祥事」を読んだ

感想

今日は、読書感想文です。 

新装版 不祥事 (講談社文庫)

新装版 不祥事 (講談社文庫)

 

実は録るだけ録って、まだちゃんと見ていないテレビドラマ

「花咲舞が黙っていない」の原作にもなった「不祥事」を読みました。

 

慣れというものは恐ろしいもので、半沢直樹シリーズ下町ロケットや空飛ぶタイヤなど、強烈な作品を読み慣れてしまうと、少々の作品では刺激が足りなくなってしまう様です。。。(^_^;

今回読んだこの作品も、テレビドラマの原作になった訳ですが、

「銀行総務特命」の時の様に、初めは物足りなく感じました。

 

この作品には、ちゃんと「花咲舞」が登場します。

最初の頃は何ともステレオタイプなキャラクターで、リアリティが無い、

いかにも「男性に作られた理想的な女性キャラクター」あるいは、

コミカルな「スーパーヒロイン」に思えました。

 

ただ、池井戸潤さんの凄い所は、周囲の状況をどんどん過酷にしていく事によって、

この「スーパーウーマン」を、相対的に普通の人に近づけてしまうという。。。

何とも荒っぽいやり方で、ヒロインを生かして行くのです。

 

池井戸潤さんの、これでもかこれでもかと、酷い状況を作り出す力が有って

初めて成り立つスーパーテクニックと言えるんじゃないでしょうか。。。? (^_^;

 

という訳で本編ですが、話が進む程面白くなっていきます。

この本は短編集ですが、それぞれのお話が微妙に関連しています。

そして、話がどんどん大きくなっていきます。

確かに、この勢いは「女半沢直樹」という感じです。。。(笑)

最後の話の最後に含みをもたせているので、多分作者は、

続編も視野に入れているに違いありません。

是非続きが読みたくなる本です。

 

ただ。。。振り返って考えてみると、「花咲舞」に注目してみると、

彼女は最初から最後まで「スーパーウーマン」で、変化は有りませんでした。

彼女に関する内面的な描写は殆ど見られませんでした。

 

 

もしかして、池井戸潤さんは、女性を描くのが苦手なのかも知れない。。。

ふとそんな事を想像してしまうのでした。

 

 

(★★★☆☆ 星3つ)