妻の渾身の力作。
朝低血圧の娘は、不機嫌な顔で無言でハートをスプーンで塗りつぶして食べていました ^^;
(私はコレステロールの関係で卵はNG (苦笑))
今週のお題「一番古い記憶」
さて、私の一番古い記憶は何かというと。。。
◆古い記憶その1
しばらく前までは、富山の田舎に帰った時の思い出だと思っていました。
古い板葺きの屋根の家で、今だったら「◯◯家住宅」とかいって展示されている様な家でした。
入ってすぐに広い土間が有って、脇にトイレ。農機具や藁が壁に有りました。
履物を脱いで上がると、大きな畳の間が4つぐらい。。。?
奥には土間の調理場が有って、日本昔ばなしに出てくる様な大きなカマドがあって、
竹の筒でフウフウ吹いて火を起こしていました。
更に奥には風呂場が有って、五右衛門風呂になっていて、
板の上に乗りながらおじいちゃんとお風呂に入りました。
風呂の外には薪をくべる所があって、ぬるくなるとおばあちゃんが薪をくべてくれました。
この家の玄関の方から私を呼ぶ声がして、
私が行くと、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあさん、おじさん、母が待っていて、玄関の敷居をまたぐと、眩しい太陽の光に目を細める私。。。
「写真を撮るよ!」
と明るい声がして、前の方に並ばされて。。。カメラを見つめる私。
どこからか不思議な声が聞こえてきました。
「今、この光景を、私は生涯忘れないだろう。。。」
あれは、何だったんでしょう?
実家に帰ると、確かにその時の写真が残っています。
あの声は、私の思い??
どうしてそんな事を思ったんでしょう?
私は当時たった3歳だったというのに。
◆一番古い記憶
ベルトコンベアーに載せられているのか、
何かに運ばれているのか、
私は、体育館の様な建物にいて、列にならんでいます。
自分で歩いた記憶が無いので、多分、本当の所は、母に抱っこされていたのでしょう。
周囲は何となく薄暗い感じ。
自分は、みんなと一緒に順番に何かされているという感覚はありました。
目を大きく開けさせられたり、
薄い金属の板。。。ちょっと太めな棒アイスの棒みたいな形のものを
口に突っ込まれて口を開けさせられたり。。。
私は不機嫌になりかけるのですが、
母の声が後ろの方から聞こえてきて、それに励まされています。
「大丈夫よ」
「もうちょっとで終わるからね」
「がんばって」
周囲から、子どもの鳴き声が聞こえてきます。
その声に不安になりました。
ひょっとしたら泣いていたかも知れません。
その時、
「これでおしまいよ」というニュアンスの言葉が聞こえてきて、
突然目の前に、銀色のスプーンが差し出されました。
私は思わず口を開いて。。。
口いっぱいに、なんとも言えないあま~い味が広がりました。
「!?」
なんて美味しいんだろう!!
私は目を見開きました。
周囲がパッと明るくなった気がしました。
あの味は何だったんだろう??
あの味が忘れられず、大人になってから母に尋ねました。
母はビックリ仰天しました。。。
「それって、小児麻痺のワクチンじゃないの?!」
調べてみると、小児麻痺(ポリオ)ワクチンは、甘いシロップ状の生ワクチンで、
赤ちゃんに口から飲ませるのです。(今もそうなのかな??)
というわけで、多分これって、0歳児の頃の記憶??
あの何とも言えない甘い味は今でもしっかり覚えています。
もう一回舐めてみたいなぁ ^^;
つくづく、食い意地がはっている人間なんですね。。。私って。(苦笑)