日曜日に児童館(?)の夏休み企画に行ってきました。
題して、親子de電子工作「IoT自動マシーンをつくろう」
親子で基板づくりの体験をしたあと、スマホやセンサにつなげて自動で動くマシンを作ろう!
対象:小学生以上のお子様とその保護者の方。
参加費:1500円
という事で。。。
部屋に入ると、小学校低学年の子とお母さんが7組、ウチを入れると8組。
うちの子(小6)が、恐らく最年長。。。
基板づくりっていうと、エッチングとかするのかな?
ハンダ付とか懐かしいなぁ。
まあ、小学生向けってことは楽勝だよな。。。
なーんて、ちょっと舐めてかかっていました。
いかにもマニアックな先生と、ちょっと体育会系のおじさん先生。
それと、女子高生ぐらいのアシスタントのお姉さんが3名。
まず、配られた資料冊子が2冊。
デベロッパーズマニュアル↓と、
え?? デベロッパーズ??
パワポっぽい資料↑。
「せいぞうしよう!」って、いかにも簡単そうに書いてありますが。。。
ESXARって何だろう??
一枚めくると。。。
な。。。なるほど。 ^^;
先生が下を向きながら、ぼそぼそと、50インチぐらいのモニタに映し出される画面を見せながら、なにやら説明を始めました。。。
画面の文字は小さすぎて見えません。
先生の言っている事が早口すぎてさっぱり分かりません。。
先生「では、始めてください。。。」
えっ?! ちょっと待って!! ^^;;;
お母さん方も呆然としています。
資料をめくると。。。
。。。。あ、分かった。
ひらがなで書けば、簡単だと錯覚しているんだ、コレ作った人。。。
「どうさチェック」ぐらいしか分かりませんよコレ ^^;
「先生っ!!」
あちこちから、悲鳴の様な声が上がります。
まず、「じぐをつくる」をしないといけません。。。
じぐって何だ。。。??
「はる」?? 春??
あ、「プラ容器を切って貼る」のか。。。
「あおいのをつくっておく」
何じゃそりゃ。。。
何だか楽しくなってきます(笑)
お姉さんを呼んで、一つ一つ何をしたら良いのか確認しながら進めることにしました。。。
次のページ。。。
先生「あ、これやらなくて良いです。午前中これをやってたら、ものすごい時間がかかって、大変なことになってしまいましたので、こっちで調整しました。」
そ、そうなんだ。
じゃ、次のページ。。。。
んん??
きっと、これもやらなくて良いんだろうな。。。
みんなパニック状態で、先生もお姉さんも捕まえられません。。。
次のページへ。。。
お姉さんが
「あいまいにやろう!をやってください。」
別のお姉さんが
「あいまにやろう!だよ。。。」
「え?! 私、コレ「あいまいにやろう」だとずっと思ってた」
「あいまいにやったら駄目でしょう(苦笑)」
あいまいはダメらしい。。(苦笑)
これって、いっその事、回路図を見せてもらった方が分かりやすいんじゃ。。。?
息子はもう訳が分からなすぎて、飽きはじめてきました。。。
「くりーむはんだ」が配られました。
灰色のべっとりしたペースト。
配られた量が少なすぎて、上手く基板に塗れません。。。
この「くりーむはんだ」を基板の金属面に塗って、その上に部品を乗せて、
熱で溶かしてくっつけるんですが、肝心の「くりーむはんだ」が足りない。。。
基板のパターンに上手くハンダが乗っている自信がなくて、何度も先生にコレで良いか確認しました。
先生「うん。大丈夫。」
そういうものなのか。。。??
次は、「くりーむはんだ」の上に部品を乗せていきます。
この行為を「リフロー」と言うらしい。。。
どうでも良いけど、ここだけカタカナなのね(笑)
部品が小さすぎて、置くべき位置がシビア過ぎて、ピンセットが必要でした。
子供たちではちょっと難しい。。。
親たちが必死に乗せていきました。
部品が全部乗ったら、先生に確認して、OKがもらえたら、基板をホットプレートに置いていきます。
熱でハンダをとかしたら、動作チェックです。
パワポを見ても何をするのかサッパリです。。。
先生に基板を見せると、先生はパソコンに基板を繋いで、動作確認してくれました。
LEDがチカチカ順番に点滅しました。
結果は、OK。
おお! 感動の瞬間でしたが、私達が何を作っているのかイマイチ分かりません ^^;
この辺りで、上手く動かない人が続出。
辺りは大騒ぎになり始めました。。。。
予定の2時間はとっくに過ぎていました。
私の所は、基板にセンサーを繋いで、最終動作チェックを試みる事になりましたが、
全く動かず。。。 ^^;
周囲を見渡しても、「できた!!」と言っている所が一つも有りませんでした。
先生がみんなの基板をチェックして、ハンダを付け直したりしていましたが、
上手くいかない様子。
3時間を超え、子供たちの集中力も限界に。。。
先生待ちの間、私はデベロッパーズマニュアルを読み始めました。
どうも、今回作ったのは、wifi 付きのプログラム可能なチップで、センサとプログラムを組み合わせて色々な動作をさせる事ができるモノの様でした。
スマホから、信号を送って動作制御させるとか、パソコンにつないで、C言語でプログラムを書きこむとか、直接CDSや熱センサや磁気センサを付けて動作させるとか出来るみたいです。
小学校低学年の子ども向けの講座で、一体何をさせるつもりだったのだろう。。。^^;
マニュアルに、足りない部品は秋月電子で売っているとか書いてあるんだけど、
秋月電子知っているお母さんが、この中にどれだけ居るのだろうか。。。(汗)
マニュアルを読んでいると、お姉さんが申し訳なさそうに
「本日は、大変申し訳ないんですが、時間内に完成させる事は無理なので、
基板をこちらで預からせて頂いて、動作できる様にしたものを後日
お送りいたします。
お手数ですが、ご住所を教えて頂けないでしょうか?」
がーん。。。。
こうして、基板を完成させることは出来ないまま、その日は終了したのでした。
クリーム半田を使って、プリントパターンに部品をセットする方法は、
現在主流の方法なんでしょうか? 部品がものすごく小型化しているから、
きっとそうなんでしょうね。
それを実際に体験する事ができたのはとても良かったんですが。。。
小学生向けの企画としてはちょっと。。。 ^^;
大人向けの企画としてなら有りだと思いますが、回路図とかしっかり説明してほしかったなぁ。。。
とか言いつつ、結構楽しませて頂きました。
(久々に、何が何だか分からない状態を体験させて頂きました。 ^^;)