今日は、西尾維新さんの化物語シリーズの最新刊「囮物語」です。
今回は、ひたすら「可愛い」千石撫子ちゃんのお話。。。
(アニメ阪では花澤香菜さんが声を当てていました。)
主人公は、自分が「可愛いだけ」である事を、皆から指摘され、自覚させられます。
「可愛い」以外の個性が無い。
「可愛い」というだけで、みんなから許されている。
「可愛い」事で人とちゃんと関わらなくて済ませている。
「手の届かない、架空の人」に恋する事で、具体的な人と恋愛する事を免れ、
傷つかずに済ませている。
「可愛いだけのガキ。。。我が身が可愛いだけのガキ。。。」
主人公は追い詰められ、自覚させられ、壊れていきます。。。
いやあ、西尾維新さん、怖いです。容赦ありません。。。
読んでいて、つらくなりました。
自分の事を言われている様な気がして。。。
「理想的な自分」を演じて、いえ、無意識に演じさせられている事が多いので、
主人公の気持ちがよく分かります。
妻から
「あなたは冷たい人。」
と指摘を受けた事を思い出しました(笑)
他人とマトモにぶつかろうとせず、表面だけで人と付き合ってたりするし。
本当の意味で、人の痛みをわかろうとしない奴ですし。
「「手の届かない、架空の人」に恋する事で、具体的な人と恋愛する事を免れ、
傷つかずに済ませている。」
なんて、モロにそうだし。。。(涙)
そうか、そうやって自分は、人と深く関わる事から逃げていたんだなぁ。
なんて、気付かされてしまいましたよ。。。(苦笑)
それでも、そうやってでも、生きるしか無いんだけどねぇ。。。
この本、良く売れているみたいです。
とても面白いんですが、シリーズモノなので、
「化物語」をご存知の方(TVシリーズからでも可)にのみ、オススメします。
(アニメ化される事はまず無いと思いますが、花澤香菜さんの声で演じているのを見てみたい気がします。。。)