当時、約120名。
私が会長を引退した時の会員数でした。
恐らくサークル妖精館の歴史上、最大の規模だったと思います。
私の努力の成果か、はたまた偶然が重なった為か。。。?
私の会長時代の一年の間に組織は急激に大きくなりました。
連日大量の手紙を書いたり、会を盛り上げる企画を考えたりして、
スタッフも、会員さんもノリに乗っていた時期でした。
3ヶ月に一回のペースできっちり発行される会誌も、
回を重ねる度に分厚くなって。。。とうとう300ページにまでなりました。
会計は大赤字でしたが、スタッフのみんなは、
何とかして会員さんがびっくりする様な事をしようと、一所懸命でした。
きっと当時の会員さん達も楽しかった事でしょう。。。
(私も会員として、当時の妖精館にいてみたかった。。。(^_^;)
3ヶ月に2、3回、スタッフは(主に私の家に)集まって、
会誌の編集の準備をしたり、会報を作ったり、会誌を発送したり、
会の問題について話合ったり、次の企画を考えたり、
会の仕事が終わったら、ゲームをしたり、映画のビデオを観たり、
雑談したりして過ごしました。
「shobunoちゃんも、とうとう彼女ができたみたいで良かった。」
とか (苦笑)
「shounoちゃんの彼女は、どうやら二人いるらしい。」
とか (オカシイでしょう? (^_^;)
近所で噂されていたとか。
説明するのも面倒なので放置していましたが。。。 (苦笑)
会員さんとの関係も良好、スタッフもみんな仲良しで、会は絶好調でした。
そんな、会の繁栄を実感すればするほど、私は不安になりました。
多分、妖精館は私中心に動いている。。。
成程、今はとても良い感じだけど、
良く考えると会を動かす元になる考えは、殆ど私の頭から出ている。。。
今は良い。。。今は良いけど。。。
私が居なくなったら、たちまち妖精館はバラバラになってしまうに違い有りません。
(そして、その時は刻一刻と迫っていました。)
私がいる事によって、却って会は危険に晒される事になってしまう。。。
会にとって最大の邪魔者は皮肉な事に自分だと気が付きました。
私は速やかに会長を辞めて、完全に表舞台から身を引こうと思いました。
後任のTさんを中心に新しいスタッフ(洵くん、Aさん、Hさん)に
会を引っ張ってもらおう。。。
私は姿を消して、(居る間は)裏からアドバイスしよう。。。
そうして、私に頼らずとも運営ができる仕組みを作ろう。
そうすれば、きっと会はいつまでも生き残る事が出来るでしょう。
残念ながら、その試みは失敗に終わりました。
会員出身のスタッフTさんは、
「スタッフである以前に自分は会員である。」
というポリシーの持ち主でした。
「集団の全員が会員(=お客さん)だと、会は路頭に迷う事になるでしょう。
多数決で組織を運営する事はできません。
スタッフ(=サービスを作り出す側)になって欲しい。」
という私の願いは、どうしても理解してもらうことが出来ず。。。
仕方なく、半年程で私は再び会の表舞台に戻って、
数年の間、会の面倒を見る事になりました。
幸運な事にタイムリミットが来る直前、
会の面倒を見ても良いという会員さん(大学生)が現れてくれ、
彼らに引き継ぎをする事ができました。
私は、ソフトウエア開発の会社に入り、サークル妖精館との縁を
いったん強制的に断ち切られる事になりました。