(「コギャルシリーズ」と題して描いた一連のイラストの一つ。
このシリーズは描いていて面白かった。また描きたいかも。。。)
「妖精館物語」も、いよいよ今回で最終回です。長かった様な、短かった様な。。。
確実に、妖精館関係者の何名かは、この物語を読んで下さっている筈なのですが、
リアクションを頂けなかったのが、ちょっと不安を誘いました。。。(苦笑)
それとは逆に、妖精館をご存知でない方々から、沢山のリアクションを頂いて、
非常に意外に思ったり、嬉しかったりもしています(汗)
サークル妖精館は20年以上続いたサークルでした。
「サークル妖精館とは何だったのか?」
という問いには、関わった人の数の分だけ回答が存在する事でしょう。
今回のお話では、私の目から見た妖精館の、
その中でも、ある一つのテーマにスポットを当て、
反射した光を描いてきたつもりです。
それは簡単に言うと「組織」の話です。
もっと言うと、
「組織はどうやって生まれ、どうやって発展し、どうやって死ぬのか」
というお話です。
「妖精館」と関わりを持つ事によって、私の中に組織に関する強いイメージが作られました。
今回、最後ですから、簡単にまとめてみたいと思います。
(上手く体系立てられていないんですけど。。。)
1.組織は最初に、特定の少数(大抵は一人)の人の「考え」によって、
デザインされる。
「メンバーの総意」を取りまとめる事で形付けられるという考えは、錯覚である。
2.「組織」というモノの、実体はどこにも存在しない。
有るのは、その「組織」に所属していると思い込んでいるメンバーと、
思い込ませようとしている「運営者」のみである。
3.そういう「メンバー」が多ければ多いほど、「組織」は大きくなる。
逆に少なければ少ないほど、「組織」は小さくなり、
「メンバー」がいなくなれば組織は消滅する。
4.「運営者」は、組織を強化する為に存在する。
それ以外の事は、「運営者」の責務ではない。
5.組織を構成する「運営者」と「メンバー」は、役割(機能)が違う。
例えば「運営者が「上」で、メンバーが「下」」という様な関係ではない。
(「運営者が上」と思った瞬間、その運営者の機能は低下します。)
例えば「メンバーが組織の方針を決める」という事は、
本来組織の有るべき状態ではない。
このイメージは、私が実際に会に関わり、運営していくようになって、
実感したものです。
これが「正しい」のかどうか、確信を持って言う事が出来るほど経験を積めた訳ではありませんけれど、これを実践する事で、会が急速に発展して行った事は事実です。
社会人になって、色々な組織のリーダーを務める事になった時、
このイメージはとても役に立ちましたので、あながち見当はずれでも無さそうだと思っています。
さて、妖精館物語、そろそろお別れの時がきました。
発足期間、約22年(1985年〜2007年)
延べ会員数、約300名。
会誌発行数、88冊。
22年の長い期間中に、2名の会員さんが亡くなられました。
それぞれのご家族の方から、彼女達が生前とても会誌を楽しみにしていたこと、
仏前に会誌を備えたこと、(ご家族が)心から感謝をしていること等が
記されたお便りを頂き、心が引き締まる思いをしました。
サークル「妖精館」は、大勢の人々に楽しんで頂けたり、
みんなにちょっぴりだけ生きる希望を与える事だってできていた様です。
サークル「妖精館」は、結構大したサークルだったのかも知れません。
最後に、私の結婚式の披露宴でのエピソードをご紹介して
この長いお話を締めたいと思います。
披露宴の席で、妻の親戚の方が私に話かけてきました。
「あの。。。」
「はい。」
「あなた、妖精館?」
「えっ?!(そ、その話題を振るか? 冷汗) は、はい。。。」
「やっぱり!!」
「。。。?」
「そうかぁ。「妖精館」は違う。「妖精館」は良いって思っていたんですよ!
ああ、やっぱり。。。」(晴れ晴れとした笑顔)
「そ、そうなんですか?(「妖精館」を連発されると辛い。。。(汗))」