本棚を整理していたら、古い古いイラストやら原稿やらがゴソッとまとまって出てきました。
(上の)この絵、1988年って書いてあるという事は、今から24年前。。。。!?
24年前のモノを発見するだなんて、何だか凄く年をとってしまった気分です(苦笑)
私は学生時代、同人誌を作るサークルを主催していた事がありまして、
その関係で、「自分の昔の原稿をたまたま発見してしまう」いう、
中々珍しい体験をしてしまう事が有るんです。。。
そうそう、昔はマジメに絵を描こうとしていたんだっけ。。。
昔から絵を描くことが好きでした。
「リアルな絵」こそが一番価値があるものだと、思い込んでいました。
視力が高くて、手先が比較的器用だったせいか、
幼いころから比較的「写実的」に近い絵が描けたのですが、
技量が足りない分が「味」みたいになって、「絵がうまい」と言われ
展覧会とか何度も入選したりして。。。
そう、私は「絵が描ける人」だと思い込んでいました。
20歳を過ぎ技術力もますます向上し、パソコンとかも使える様になり、
その気になれば、「写真の様な絵」を描ける様になりました。
有る時、長い時間をかけて「描いた絵」、写真と見まごう様な「絵」を見て、愕然としました。
これは「絵」じゃない。
これには、何もない。
味も素っ気もない。
ただ目の前のものを何も考えずにそのまま写しただけ。
写真と変わらないじゃないか。
っていうか、写真の方がまだマシだ。。。
こんなに苦労して、私は一体何を描きたかったのか。。。?
自分は、全く絵を描く事が出来ていなかった事に気づいてしまいました。
忙しくなったことも有りましたが、こんな思いも有って、
次第に描けなくなってしまいました。
描かなくなって、もう何十年にもなります。
今描いたらどうだろう?
ひょっとしたら、今なら「絵」に近いものを描けるんじゃないかな。。。?
やっぱり、ムリかな。。。。?