shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

「死」に関する考察

 生命にとって、「死」は不可避なものなのか?
と言えば、実は答えは「否」になります。
生命に「死」は付き物ではありません。
むしろ、個体の「死」というのは、恐らく生物が進化の過程で獲得したものじゃないかと私は思っています。


 例えば、単細胞生物は寿命による「死」っていうものがありません。
温度なり、栄養なりが揃っていれば、永久に生き続ける事ができます。
多細胞生物になり、生殖による遺伝子の交換という事が始まってから、
個体の寿命による「死」というものが発明された様なのです。。。


 生命の本質を「遺伝子の繁栄」と捉えるのなら、
生殖が終わり、次の可能性の有る個体(子)が生じた後、
古い個体(親)が生きている必要はありません。
むしろ邪魔かも知れません。
だから、子孫が出来た後、その個体は速やかに滅びる様な仕掛けが、
生物には仕込まれています。


 例えば、昆虫。 ホタルの成虫は10日程しか生きられません。
これは、成虫にはマトモな消化器官が無い為です。
ウスバカゲロウ(蟻地獄の成虫ですね)は、
一日しか生きられないって聞いた事が有りますが、本当かな。。。?
昆虫の成虫を見ていると、子供を残した後に速やかに死ぬ様にプログラムされている様に見えます。
 人間だってそうですね。
昆虫に比べれば、多少は長いですが、100年以内に大体死ぬ様に出来ています。


 人間の体細胞は、50回位分裂すると死ぬ様にプログラムされている事が知られています。
どんなに条件が良くとも。。。
これは、明らかに遺伝子レベルで、設計されているのです。
細胞には、「死のカウンタ」が組み込まれているのです。
 人間の細胞でも、カウンタが仕込まれていない細胞が有ります。
それは、生殖細胞(精子、卵子)です。これらには、カウンタが仕込まれていません。
また、カウンタが外れてしまう病気もあります。
「癌」です。一度癌になると、細胞はいくらでも分裂出来る様になります。
カウンタが外れたら、死ぬ事がなくなるという事は、
「カウンタ」は後付でつけられたもので、生物は本来不死だという事になります。


 分裂回数の制限による細胞の「死」の他に、人間には「老化」プログラムも仕込まれています。
老化を促す仕組みが、遺伝子レベルで組み込まれているんですね。。。
この仕組みが、促進される病気があります。
これにかかってしまうと、子供なのに、老人になってしまいます。。。
この病気にかかった子供達の映像を見た事が有りますが、
小さいのに、老人そのものでした。。。


「老い」や「死」というものは、なかなか高度な仕掛けなのです。
生命は、長い時間をかけてこの仕組みを「発明」したのでしょうね。。。