shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

ザリガニとミドリガメの話

少し古い話ですが、ザリガニとミドリガメ(アカミミガメ)が、特定外来生物に指定されるそうです。

 

毎日新聞より引用>

政府は20日、生態系などに悪影響を与えているアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、野外に放出することを原則禁止する改正外来生物法の施行令を閣議決定した。施行は6月1日。

 違反すると、3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下の罰金が科される。ペットとしての飼育は引き続き認められる。

 

私は東京都足立区のやや北より、埼玉との県境に近い所で育ちました。

当時近所の空き地には「舎人公園建設予定地」という広大な荒れ地(?)があり、ススキやらセイタカアワダチソウが生い茂り、沼地が広がっていました。

昆虫も豊富で、トノサマバッタ、ショウリュウバッタ、キリギス、クツワムシなど無数のバッタや各種のコオロギ、オオカマキリやコカマキリなどの肉食昆虫、ミズスマシ、アメンボなどの水性昆虫、銅金ブイブイ、カナブン、まれにコクワガタなどの甲虫、夏にはアブラゼミ、ツクツクホウシ。。。(当時ミンミンゼミはいませんでした。最近は足立区でも鳴くようになりましたが)

巨大なショクヨウガエル、沼にはおたまじゃくし。。。

こう書いていくと、東京とは思えないような豊かな自然ですね。。 ^^;

小学生のころの私は、そんな環境をテリトリーにして毎日暗くなるまで遊び回っていました。

そんな私が熱中した遊びに、ザリガニ釣りがありました。

確か小学2年生の時の遠足(?)で、「近所の沼にザリ釣りにいこう!」という素晴らしい企画があり、学校のみんなでザリガニなるものを採ったのが始めてでした。

沼に餌をつけたタコ糸を投げ込むと、面白いようにザリガニが採れました。

学校から帰って、支度して、友達を誘って沼に行き、調子が良いと1人100匹ぐらい採れる日もありました。

私達は釣り資源を考えていた意識高めの集団だったので(???)、取ったザリガニは帰る時にリリースしていましたが、野蛮な子どもたちは、ザリガニに爆竹をつけたり、道路で惨殺したりと。。。ひどい扱いをしていました。

それでも、沼のザリガニは一向に減る気配はなく、恐らく沼で大量繁殖していたのだろうと思います。

現在は、永遠に出来ないと思っていた舎人公園が本当に出来てしまったので、沼は大分少なくなったと思いますが。

数年前、舎人公園の池で遊ぶ子供に

「ザリガニいる?」と聞くと

「うん、いる!」と目を輝かせていたので、恐らくまだ絶滅せずにしぶとく生息しているものと思われます。

 

このザリガニを「野外に放流することを原則禁止」にするらしいんですが、もう何十年も前から日本に生息しちゃってますが、意味が有るんでしょうかね?

 

 

これも小学校2年生ぐらいのころ。。

友人とペットショップに行き、それぞれミドリガメを飼う事になりました。

陸地を作らないといけないと図鑑にあったので、石をいれて泳ぐ所を作り、小さなミドリガメを入れました。

初めて見たミドリガメは、緑や薄緑や黄色や、オレンジの鮮やかで複雑な模様が珍しくて、熱中してずっと眺めていました。

餌はペットショップで売っていた、イトミミズを立方体状に固めたものでした。

ミドリガメは餌を見ると、意外に大きい口を開けてムシャムシャ食べてくれました。

当時私は、ミドリガメに夢中になり、学校で新聞委員会に入った時、メインの記事はそっちのけで、ミドリガメの漫画を描いて新聞に掲載したりしたのでした。

連載は結構好評で、調子に乗った私はどんどん話を広げて、スペクタルな展開?になり、感動の結末を描ききった。。。と思うのですが、内容はさっぱり覚えていません(苦笑)

このカメですが、少し大きくなった時に容れ物から脱走してしまい、行方知れずになってしまいました。

家の敷地のどこかで亡くなったんじゃないかと思うのですが、家の立て直しで取り壊した時にも発見されませんでした。

友人のカメの方は病気で死亡し、友人が住んでいた団地のスミに埋葬しました。

その団地も今は全部取り壊しになり、今ではピカピカの新しい団地が建っていて、アトカタもありません。

聞く所によると、このミドリガメミシシッピーアカミミガメ)は、野生化して日本で繁殖するようになっている様です。(私は野生のミドリガメを見た事はないのですが。)

 

「生態系などに悪影響を与えているアメリカザリガニとアカミミガメ」という事ですが、これらの生物は随分と前から日本の生物になっていると思います。

ちょっと前に人気だった「池の水を全部抜く」という番組では、「外来生物」を駆除しまくっていました。

外来生物は悪」で「本来」生息していた生物達の脅威になるから駆逐しなくてはいけない。

番組中に当たり前の様に言われている事に、違和感を感じていた事を思い出します。

例えば「イチョウ」は、特定外来生物です。

神社に植わっているイチョウは全部抜かないといけないの?

 

・・・お話がつまらなくなる予感がしたので ^^; ちょっと流れを変えます。

 

500万年ほど昔、アフリカに生息していたホモサピエンス、数種類いた他の人類を滅ぼしながら徐々に世界に広がったそうです。

ホモサピエンスが他の人類に勝てた理由は、言語というか、そこに無い概念(過去、思想など)を言語で表現できたからと言いますが、また壮大に話が逸れてしますのでこのぐらいにしておきます。

まあ人類は、乱暴に言うと究極の特定外来種な訳です。

 

最近の特定外来種を排除しようとする動きは、地球の為とか世界の為とかではなく、人類が生きやすい今の環境を守ろうとする動きと考えて良いと思います。

それが悪いと言うつもりはありません。

そうなら、ハッキリとそう主張すれば良いのにとは思います。

人類の力では、その目的を果たす事すら出来ないのではないかと思いますが。。

 

あ。。shobunoのダークな面が現れそうになったので、今日はこの辺で逃げる事にします ^^;