夏休み中、息子(小5)がTVシリーズの氷菓にハマってしまったという話を聞いて、
放映当初から、絵が美しくて描写も緻密で感心していたのですが、
もう一度見なおしても全然古くなっていなくて、やっぱり突出した作品だったんだなぁと認識を新たにしました。
確か古典部シリーズって、未放映の作品が幾つか有った筈。。。
2期、いつ位になるんだろう?(2期が有る事を全く疑っていません。今更実写とか。。。いや、勘弁して ^^;)
改めて映像化されていない作品をチェックしてみますと
長編:ふたりの距離の概算
短編:鏡には映らない
長い休日
映像化されていないのは、この3作品でした。
まだ、2期を1期のように2クールでやるには、分量が足りなさそう。。。
ところで、「ふたりの距離の概算」「鏡には映らない」は、既読でしたが、
「長い休日」はまだ読んでいませんでした。
調べてみると、小説野性時代の120号に掲載されているらしい。。。
小説 野性時代 第120号 (KADOKAWA文芸MOOK 122)
- 作者: 角川書店編集部
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/10/12
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (11件) を見る
どんな作品なんでしょう?
という訳で。。。(笑)
野性時代のバックナンバーを探してみましたが。。。
野性時代って、古典部シリーズの特集の時には必ず売り切れてしまう様で。。。
Amazonではプレミアが付いていて、中古本が5000円ぐらいのが有るだけ。
他の通販サイトは、軒並み売り切れ状態でした。
どうしよう?
5000円出そうか?
いやいや、短編1つ読みたいだけなのにこの金額はちょっとさすがに。。。
ふと、閃きました。
ああそうだ。こういう時こそ、図書館を使えば多分。。。
という訳で、図書館サイトに入って検索をかけると、ありました。
貸出中だったので、予約を入れて待つこと数日。。。
あっさりと、無料で入手する事ができました。
図書館様様です。
図書館から借りてきて、机の上に置いておき、さて読もうかなと思ったら、
机の上に無い!!
あれれ??
妻が読んでいるのかなぁ? でも、古典部シリーズにそれほど関心が無かった筈だから、考えにくいんだけど。
まさか、私が何かに紛れて片付けてしまった??
全然記憶がないんだけど、私も耄碌したのか?? ^^;
恐る恐る妻に聞くことにしました。。。
「あのぉ。。。 ボクが机の上に置いておいた雑誌、知らないかなぁ?」
「え?? ああ、それならカズくん(息子)がベッドに持って行って
読んでいたみたいよ」
「えええ?! よ、読めるのかなぁ?」
息子に聞いてみると、確かに読んだとのことで。。。
古典部シリーズって、小学生にも読めるんだとショックを受けました(苦笑)
と、ここまで、入手するまでの話でかなりかかってしまいましたが、ここから本題です(本題の方が短いかもね 苦笑)
うん!
やっぱり面白い、というか良い作品でした。
お話自体は、そんなに込み入った話ではないのです。
短編ですから、あっという間に読めました。
主題は、主人公の折木奉太郎が、何故「やらなくてもいいことはやらない。やらなくてはいけないことは手短に」という「省エネ主義」になったのかという話でした。
一見単純な話です。
ああ、あのフレーズには、そういう訳が有ったのか。。。
ぐらいで済みそうなお話なのですが、主人公と彼の姉の関係、
姉はこの古典部シリーズに何となく絡んでいたように見えるけれど、こういう訳が有ったのか!
この話を聞いた、ヒロインの千反田えるが何を思い、これからどうなるんだろう。。。
既読のあの作品の中で、彼があんなに怒った理由は、こういう事だったのか。。。
という感じで、この短い作品が過去の作品で描かれた事の本当の意味というものを考えさせられたりして、もう一度全部読み返してみたくなってしまいました。
見事です。。。
どのぐらい計算していたのでしょう?
この作品が決して後付で作られたものではないと感じられるぐらい、
しっかりと構成ができているんですよね。
という訳で、この作品が気になる方、本が出るまで待てない方は、
是非是非、図書館を探される事をお薦めいたします。
本当に、早く2期来ないかなぁ。