インスタレーション再び
前回、空間インスタレーションをしたのがちょうど一年前でした。
1年後の今日。雨の中、再び六本木の新国立美術館に行って来ました。
あちこちの国や場所で、紙コップのインスタレーションが行われたそうで、
会場には、沢山の絵付きの紙コップが展示されていました。
積み上げられた紙コップは、圧巻でした。。。
去年息子と私が描いたものは、残念ながら見つけられずでしたが。。。
はい。 今年の私に、
今年の息子。。。
(あんまり変わり映えしませんね ^^;)
先生からのガイダンスが始まりました。
一度使われただけで、捨てられてしまう紙コップ。
みなさんのお父さんお母さんは、一所懸命お仕事をして、時には休んだり、遊んだりします。
今日は、紙コップさんに遊んでもらいます。
紙コップさんは一人では遊べません。
みんなで、遊んであげてください。
紙コップが仕事をするときは口を上に向けていますが、今日は下に伏せた形で遊びましょう。
成る程、そうしたら上向きで積む事はできないな。。。。
ってことは去年一番高く積み上げていたあの人の技は「反則」って事か。。。
(オイオイ(苦笑))
などと考えている間に紙コップが配られて、インスタレーションの開始です。
新国立美術館の「新制作展」の会場を使っているので、周囲には展示作品が見えます。
息子も並べはじめました。
「ねえ、今回はどんなのを作る?」
「うーん、去年みたいにお父さんが真ん中に高いのを作ってボクが周りに壁を作る」
「えー、去年と一緒は詰まらないよー。一緒に巨大な。。。そうだな。
中に入れる様なやつとか作らない?」
「やだ。」
相談がまとまらないまま、思い思いのモノを作り始めましたが。。。
お互いの連携が取れないので、積み上げの精度が悪くなって、しばらくすると
少しずつ端の方から崩れだし、しまいには。。。
がっちゃーん!!
神様の怒りを買ったバベルの塔の様に出来かけのタワーは無残な姿に。。。
でも、コレはこれでアーティスティックですね。。。 ^^;
息子はお構いなしに、崩れた形をそのまま活かして積み上げ続けます。。。
私は、残った部分を使って、再生を試みます。。。
形ができかけた所で、タイムアップでした。
先生の掛け声でみんな一斉に自分の作品を破壊します。
紙コップの崩れる音が心地良いです。。。
一面、紙コップだらけです。
みんな楽しそう。。。
散乱した紙コップをまとめて、1本の線につなげます。
お片付けをしつつ、新しい「製作」をしているみたい。。。
良く考えられています。
最後に一本に繋がったコップを大きなダンボール箱に詰め直します。
大量の紙コップを使ってものを作り、
それを破壊して、
破壊した時の気持ち(興奮、罪悪感的な気分)を、
最後のコップの片付けで収めるという。
一連の作業がセットになっているというこのインスタレーション。。。
良く考えられた企画です。
今年は、このイベントの奥深さの様なものを感じさせられました。