shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

「模倣犯」を読んだ

妻「えっ? まだ読んでいなかったの?」

私「。。。 (^_^;」

 

という訳で、こんばんは。

 

表題の通りです。

 妻は随分前に読んでいたのですが、私は昨晩やっと読み終わりました。

いや〜 長かった〜(^_^;

 

「火車」というお話を読んで以来、宮部みゆき さんは凄いと思っていたのですが、

今回改めて、「やっぱり凄い」と思いました。

読み終えた直後は、ぼぉーっとしてしまい、感想を書くどころでは無かったのですが、

1日経った今も、まだ余韻が残っています。

 

 何が凄いのかと言うと。。。何でしょう。。。?(何だよ (^_^;)

 

「女性」が書いた本という感じがしない所でしょうか。

女性が描いた「男性」は、男の自分からすると違和感が有る事が良く有るんです。

そういう作品を読む度、

「これが、女性の限界かな。。。?」

と思うのですが。。。

(男性が描く「女性」にも当てはまる事なんでしょう)

宮部みゆき さんの描く男性は、思春期の男の子から、20代の若者、

30代の旦那さん、70代(?)のおじいちゃんまで、男の自分の目から見ても、

違和感のない、リアリティ溢れた人物になっています。

 男性をこれだけ表現出来るんですから、女性の表現も勿論素晴らしくて。。。

読んでいて嫌になる位、女性の嫌な感じの部分が表現できていると思います。

これだけ力の有る作家さんを、どうして私は余り読んで来なかったのか。。。

まあ、これから読むべき本の山を発見したと思えば、幸せな話だと思います。

 

さて「模倣犯」のお話です。

冒頭にも書きましたが、長いんです!

分厚い文庫本、5冊分です。

私はiPadに取り込んでいたので、余り重さは感じませんでしたが。。。

 

 とても沢山の登場人物が出てきます。

物語の主役、脇役、どうして出て来るのかよく分からない人。。。

ともかく、沢山出てきます。

そして、それらの人々がどういう人なのかを丹念に丹念に描いています。

 

物語が展開して、

「おお! それからどうなるの!?」

と思うと、シーンが突然変わって、全く知らない人の話になり、

「えっ?! あっちの話の続きが読みたいのに!」

と読み進めていくうちに、盛り上がってきて、

「そうか! そう繋がるんだ!」

と思うと、また違う人の話。。。

 

何というか、読者を引っ張りまわすのがとても上手です。。。(^_^;

 

回収されなかった伏線とか、結構有るのですが、

最後まで、ドキドキハラハラさせられました。

色々読みどころが有って、読む人ごとに受け取り方が違う作品なのかも知れません。

 

終盤、「犯人」が急にバランスを崩して、呆気なく破滅します。

あれあれ。。。と思いますが、最後の最後、被害者の家族の老人の言葉が、

身にしみて、涙を誘われます。

 

堪能させて頂きました。 

改めて「読書の楽しみ」を感じさせてもらえた作品でした。

 

 犯罪の話なので、残虐なシーンも、これでもかとばかり出てきます。

そういう話が大丈夫な方、読み応えの有る骨太な作品をお探しの方にお勧めします。

(そういう方は、とっくに読んでいらっしゃるかもですが。。。)

 

(★★★★☆ 星4つ。)