水耕栽培によるトマトの観察、最終回(15週間目)です。
枯れた枝に、真っ赤な実がいくつか残っていました。
試しに取って口にすると、猛烈な酸味で食べられたものではありませんでした。
見かけは、完熟トマトそのものなのに、味は最悪。
トマトの実の甘みは、元気な葉っぱから供給されていたんです。
死んでしまった葉っぱからは、糖分が供給される筈もなく。。。
残念ですが、今年のトマトはこれで打ち止めです。
最終的な収穫数は、330個でした。
まあ、数量的にはかなりのものでしたから、
大成功と言っても良いのですが、
もっと。。。そうですね、晩秋ぐらいまで元気でいて欲しかったです。
私が岡山へ行っている間の一週間の間に、
根が痛んでしまい、急激に株は勢いを失ってしまいました。
何が起こったのでしょう?
考えられる事
・水温の急激な上昇によって、水中の酸素濃度が減ってしまい根っこが
酸欠を起こした。
よく金魚鉢の金魚が暑い時に鼻上げ(水面に上がってパクパクすること)を
するのを目にします。
水中の酸素量は、水温が上がるとどんどん低下するのです。
・病気の蔓延
確かにうどんこ病は観察されていましたが、急激に広がる感じでは
ありませんでした。これはちょっと考えにくいです。。。
・水切れによる枯死
うーん。。。タンクは正常で、水切れは起こっていなかったので、
これも考えにくいですね。
来年に向けて
・次は根腐れを防ぐ工夫をしたいと思います。
具体的には、モーターで水を循環させるとか、
エアレーション(金魚のぶくぶくですね)をしてみるとかして、
今年と違う結果になるかどうか試してみたいと思っています。
今から、勉強しておかないと。。。(^_^;
総評
水耕栽培というテーマはとても興味深いって事が良くわかりました。
「植物本来の持つ成長する力を、土は阻害している。
土が無ければ、植物はもっと劇的に、本来の成長力を発揮できる。」
という考え方は、私にとってとても新鮮で、好奇心をくすぐられる考えでした。
実際、トマトはビックリするほどの勢いで成長しました。
きっと、あの考えは正しいのでしょう。。。
トマトはまた来年に挑戦したいと思っていますが、
秋冬辺りに別の植物を使って、水耕栽培の実験をしてみたいなぁと思っています。