前に「掟上今日子の備忘録」をご紹介しました。
今回は、続編の「掟上今日子の推薦文」の感想です。
連休開けぐらいのとき、西尾維新の最新作が発売されていたことを知りました。
(しかし。。。2冊同時って、一体どういう才能なのでしょうね、この人は ^^;;)
一読して、びっくり。
最速の忘却探偵、掟上今日子さんは今回も元気一杯の活躍でしたが、
相手役が前回の厄介君でない!
今回は、美術館の警備員の親切君が相手役です。(厄介君は何処へ??)
この本は一応「ラノベ」らしいのですが、内容は西尾維新らしくぎっしりです。
(ラノベって何でしょうね?)
冒頭、厄介くんの登場を予想していたのに、見事に裏切られ。。。
それでも物語にすんなりと入って行けたのは、西尾維新の力なのでしょう。
テンポは良いし、意外な展開に目が離せないし、止め時が難しい本でした。
電車の中で読んでいたのですが、危うく乗り過ごす所でした。
そうか、「推薦文」ってそういう意味だったのね。
「忘却探偵」、眠ったら記憶を失ってしまうという設定(縛り)は、
物語に緊張感やスピード感を与えますが、この設定を活かせる力の有る作家って、
かなり限られてしまう事でしょう。
2冊目にして、掟上今日子さんのキャラが大分固まってきた感じですが、
物語が何処に向かっていくのか、まだまだ想像も付きません。
どこに連れていってもらえるのか、とても楽しみです。
この作品、きっとアニメ化しても映えると思いますので、
物語シリーズが完結したら、是非とも引き続いてシャフトに作ってもらいたいです。
(★★★☆☆ 星3つ)