shobuno's blog

shobunoの日記です。日々見たこと、考えたこと、思い出した事などを興味の向くまま書いていきます。

業界用語の儚さよ。。(雑談)

銭湯の下駄箱。 入れた靴が無くなりそうな番号です(笑

この前の日曜日、銭湯に行ったときに使った下駄箱。。

番号を見て、ちょっと不吉な予感を覚えました。。

 

この靴、無くなっちゃうかも。。 ^^;

 

銭湯で、4番の下駄箱が無いとかそんな「配慮」する所もありますが。。

この番号に違和感を抱く人って、そんなに多くないんだろうなぁと思いつつ、

ふと昔話しを思い出しました。

 

数年前の話です。

 私と同年代(下手をすると私より年上?)の協力会社のプログラマーのおばちゃんと仕事をしていました。

C#を使ったバリバリオブジェクト指向の設計の、組み込み機器の制御プログラムでした。

大体一日、黙々と話もせずに仕事をされていたんですが、ある日私に話しかけてきました。

 

P「あのー。」

私「ん?」

P「このケースでテストしていたらアベンドしたんですが、どうしたら良い?」

私「・・・ん? 今なんて?」

P「ですから、このケースでテストしていたらアベンドしたんですよ〜。」

 

一瞬何を言われたのか理解できず、固まってしまいました。

どうして分からないんだ。。。?

ん?

アベンド??

 

脳内で用語サーチ機能が働きました。

「アベンド」

どこかで聞いた覚えが。。。

 

私「あ!?」

P「??」

私「ゼロシーセブン? ゼロシーフォー?」

P「・・・・?」

 

一瞬の間の後、Pさんは大爆笑しました。

P「あら、やだ。 すみませ〜ん!(笑)」

と言いつつ、思いっ切り私の肩を叩くPさんでした。。。(苦笑

 


 

ここから、「アベンド」「ゼロシーセブン」「ゼロシーフォー」の解説をしないといけないと思うのですが。。何か野暮な気がするんです。。

でも書かないと意味不明になってしまうので、出来るだけサラッと説明します。

 

今から30年以上前、システム開発はパソコンではなく汎用機に行う時代でした。

「アベンド」はIBMメインフレーム「System/360」で用いられたエラーメッセージの一種で、異常終了と呼ばれる事もあります。つまり、エラーでシステムが止まった事を意味します。

 

「0C7(ゼロシーセブン)」は、COBOLで「アベンド」したときのエラーコードの一つです。

データ例外と言って、例えば計算で0で割ってしまったり、初期化ミスとかでした。

初心者が良く出すエラーでした。

私もカケダシ当時、死ぬほど出しました(笑)

 

「0C4(ゼロシーフォー)」もCOBOLのエラーコード。

モリー保護例外。原因は何だっけ??

これも良く出した覚えがあります。。

 


 

システムの業界は、進歩が早いので用語の移り変わりもとても速いです。

当時は当たり前に使っていた言葉が、あっという間に死語になってしまっています。

「アベンド」「オカレンス」「Z編集」・・・今は使わないなぁ

 

用語の流行り廃りだけではありません。

カザフスタン出身だった技術者 Aさんに、私の部下Mが会話していたときの話。

M「この「クラス」の「インスタンス」が、こうなって、ああなって。。」

A「????」

目をパチパチしています。

通じていません。。

Aさん、大変優秀な方で日本語バリバリ。。いや、日本人より日本語が達者なんじゃないかとも思える方だったんですが、Mくんの説明が理解できない様でした。

「クラス」「インスタンス」。。

日本では、Classの事を日本語で言う「ガラス」みたいな発音で発声します。(通じるかな?)

「instance」も同じような発音です。。

もしかして。。?

私「「クラス」ではなく「Class」だよ!、「インスタンス」ではなく「instance」だよ!」と、必要以上に英語っぽく発音してみました。。

A「おお! 分かりました!!」

Aさんはニッコリしました。

 

今私たちが使っている用語が、恐らく今の日本でしか通用せず、数年後には誰も知らない言葉になったりするんだろうなぁと思います。

どの業界も同じなのかも知れないけれども。。。

 

<おまけ>

あ、冒頭の404ですが、ご存知の方も多いと思いますが、Webサイトが見つからないというエラーコードになります。