首相暗殺と日本
先週起こった「事件」は、何だか漠然とした不安を掻き立てられます。
どう整理したら良いのか分からない状態です。
多分、将来の歴史教科書に記載される「事件」が目の前で起きてしまったという戸惑いと非現実感。。。
身の回りでは大きな事件なんて起こらず、たぶん一生平和に過ごせるんだろうなぁと何となく思っていたのに、心の隅っこに小さな不安を生じさせられた事件でした。
というわけで、政治的な話を書くつもりは全く無いのですが、
心の整理のため、日本で起こった首相暗殺について少し調べてみようと思います。
もちろん、そんなに時間をかけるつもりは無いので主にウィキペディアを検索。。^^;
2022年の時点で、日本の内閣総理大臣(首相)経験者は64人おり、そのうちの7人が現職または退任後に何らかの形で襲撃をうけて暗殺されている。日本の近現代史において、国会議員や地方自治体の首長も含めればそれ以上の人数の政治家が暗殺または暗殺未遂に終わった襲撃を受けており、そうした可能性が政治家になることの「暗殺リスク」と表現されることもある[1]。
64人中7名が暗殺されているという事は。。。日本の首相が暗殺される確率はなんと10%を超えています!!
日本の首相って、かなり危ない職業なのかも知れない!?
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★1909年10月26日:伊藤博文の暗殺事件
◆伊藤博文(初代)が、ハルビンで安重根(朝鮮人)の銃撃により殺害。68歳。
◆原敬(19代)が、東京駅改札で、中岡良一(国鉄職員)の短刀による殺害。65歳。
★1930年11月14日:濱口雄幸の襲撃事件
◆濱口雄幸(27代)が、東京駅で佐郷屋留雄(右翼活動家)の銃撃に遭い、その傷が元で死去(1931年8月26日)。61歳。
★1932年5月15日:五一五事件
◆犬養毅(29代)が、首相官邸で青年将校が起こしたクーデターの最中に銃撃。その日の夜に死去。77歳。
★1936年2月26日:二・二六事件
◆高橋是清(20代)が、自宅の二階で青年将校が起こしたクーデターの最中に射殺。82歳。
◆斎藤実(30代)が、自宅で青年将校が起こしたクーデターの最中に射殺。78歳。
★2022年7月8日:安倍晋三の暗殺事件
◆安倍晋三(90,96〜98代)が、奈良県大和西大寺駅で男性により射殺。68歳。
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伊藤博文の事件、五一五事件、二・二六事件、歴史の時間で習ったなぁ。。
習った頃は歴史の教科書に書かれていた文字に現実感なんて全く無くて、
なんの心の動きも無く、ただ機械的に「事件」の記録を暗記したものです。
でもきっと実際の「事件」は、実際の人が血を流し命が奪われ、世界に実際の衝撃と怒りと悲しみを生じさせた事件だったのでしょう。。。
当時何年とか数値を覚えるのが嫌で、何の為に覚えなければいけないのかと思ったものですが、こうしてみると二・二六事件以来、86年ぶりの事件だったんですね。
「首相暗殺なんて昔の話。日本では起こらない」という感覚は、あながち間違っていないのかも知れなかったのですが、でもそれが今起きてしまった。
どうしてなんだろう?
遠い将来の話は分からないけど、多分どんな世の中にも不平分子は必ず存在するのでしょう。
いくら不平分子を無くする施策を取ってもゼロにする事は出来ないと想像されます。
その者が力を得て、それを防ぐ側の力を超えたときに、暗殺は実現するのでしょう。
今は書籍なりネットなり、簡単に手に入る「力」が世の中に溢れています。
これまでは、軍人とか活動家とかそれなりに力の有りそうな人が犯行に及んでいた印象ですが、今回は(今のところ)謎の「普通の男」でした。
誰でもその気になれば「力」得る事ができる時代になったという事なのでしょうか?
防ぐ側もそれに対抗する力を持たなければ、バランスが崩れてしまうという話なのでしょうか。。?
大雑把に考えると、暗殺する側の人は常に存在していて、防ぐ側とせめぎあっている状態というのは昔から今も変わらず、今回たまたまバランスが崩れただけ。。。?
不平分子の数を増やさない施策を取り、守りを固めなくてはならない状況は、時代が変わった今も昔も結局はそれほど変わっていないという事なのかも知れません。
結論めいたものが頭に浮かんでこないので、今日はここまで。
うーむ、やっぱりスッキリしないなぁ。。。