お散歩の途中、夜8時ぐらい。
綾瀬川もこうしてみるとキレイですね。(長らく「日本一汚い川」だったらしいのですが、今はどうかな??)
綾瀬川の浮世絵
昔の綾瀬川って、美しかったんですね。
先日息子が十字靭帯を損傷して、毎朝一緒に電車に乗って送るというサポートをしておりました。(今は夏休みに入って一息ついておりますが)
高校が、最寄り駅から歩いて10分ぐらいかかりまして、
両手に松葉杖状態では厳しいという事で。。。
駅から学校までタクシーを使う事になりました。
という訳で、毎朝タクシーに乗る生活になり、早1ヶ月が過ぎました。
会社の経費で落ちればなんてことないのですが、そんな訳にもいかず、
毎日の出費に、家計にジリジリプレッシャーがかかっております。。
おっと、話が逸れました。
今日はタクシーの話です。
前にも書いた事が有りますが、私の父は長らくタクシーの運転手をやっておりました。
タクシーの仕事は深夜労働ですから、一昼夜勤務して家に帰ってくると一日眠って、また仕事へ。。。という毎日で、家に居る時はほどんど寝ている人っていうイメージがありました。
お休みの日は、都内の地図とにらめっこして、道や建物の暗記に努めていました。
カーナビなんて無かった時代です。
地図の内容をすっかり頭に入れていないとタクシー運転手は務まらないという感じだったのかな。。。?
私がどこかに行く話をすると、最寄り駅はどこで、どの道を通れば近いという様な事を即座に説明してくれました。
父がそんな風でしたので、タクシーの仕事は大変で、高い技術が必要なお仕事だと思っていました。
社会人になって、仕事でタクシーを使う機会がありましたが、そんなイメージが崩壊する出来事に何度か出会いました。
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私「○○○社(超メジャーな通信会社)までお願いします。」
運転手さん「いまカーナビを開けますので、行き先を入力してください。」
私「え??? 操作方法知らないんですが。。(ちょっと怒り気味)」
運転手さん「えー分からないんですか?(仕方ないなぁという顔で)
じゃ、住所言っていただけますか?」
私「。。。えっと(お客さんの名刺を探し始める)。。」
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深夜2時頃
私「○○○(自宅)までお願いいたします。行き方は○○から。。。」
運転手さん「わかりました!」
1時間後ぐらい。。私は眠ってました。
運転手さん「あの。起きてください!」
私「?!」
運転手さん「あの。ここどこでしょうか?」
私「?!」
辺りは真っ暗。目の前に見知らぬ川が見えました。
今から思うとその川は綾瀬川。。。
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最初のころはプロのくせに何だと、ちょっと腹を立てた事もありましたが。。
だんだん慣れてきて、こんなものかと思えるようになりました。
昔のように道を知らない事ぐらいで腹を立てる事も無くなりました。
思えば私も随分と丸くなったものです。 ^^;
ここ数年完全テレワークになり、仕事で外に出る機会も無くなっているのですが、
息子の送りの関係で久しぶりにタクシーを利用する事になりました。
この前こんな事がありました。
駅のタクシー乗り場で10分ほど待ったのですが、1台も来ませんでした。
ケータイのタクシー呼べるアプリを使ってタクシーを呼び出すと、数分でやってきました。(これは便利。)
「shobunoさんですね?」
「はい。」
行き先を言う必要もなく、予めケーターアプリで設定した行き先がタクシーのカーナビに連動しており、自動的にナビゲーションが始まりました。
運転手さんは無言でカーナビを凝視しながら、車を発進させました。
そのとき私は何となく嫌な予感がしました。
運転手さんは無言で、おそらくカーナビの指示に忠実に従って車を進めて行きます。
息子の高校の最寄り駅は巣鴨。
古い町で、路地に入ると車も通れない様な細い迷路のような道が広がっています。
そして、車はこれまで通った事が無いような路地に入りました。
こんな近道が有ったのかぁ。。。
呑気に周囲をキョロキョロしていると、運転手さんは、車の幅ギリギリの路地に向かってハンドルを切りました。
ええっ?? ここに入るの??
車内に、恐らく接近警報のブザーがピーピー鳴り出しました。
そこをすり抜けると、左右に自転車やらバイクやら荷物やら積み上がって更に狭くなった道を突き進んで行きます。
長屋っていうのでしょうか?生活感あふれる民家をすり抜けて行きました。
そして、もっと狭い路地(多分3〜4m?)に向かいました。
いや、それはさすがに無理でしょう? (汗)
運転手さんは何度も切り返しをしながら、車の頭を路地にねじ込んでいきます。
道の両側の家が既に近すぎるため、車内の警報ブザーの音が鳴りっぱなしになりました。
路地に入ったは良いものの、道は微妙なカーブがあり。。
何度も何度も切り返しながら車を前に進めました。。
こ、これはマズイんでは??
私は教習所を出てから一度も運転した事がないという、ピッカピカのゴールデンドライバー(ゴールドドライバーとは言えない(笑))ですが、さすがマズイ事だけは分かります。
隣の息子を見ると、慌てず騒がず、平然と前を向いていました。
(大物か? ^^; )
そしてついに「その時」が来ました。。。
何度切り替えしても、車はそれ以上前に進めなくなったのです。
運転手さん「す、すみません。。」
私「はい。戻りましょう。戻れますか?」
行く時の倍以上の時間をかけて、タクシーは四苦八苦しながらも何とか元の道にたどり着く事ができました。(結構すごいテクニックです)
タクシーアプリで登録していたので、支払いは自動決済されてしまったのですが、運転手さんから現金を返してもらったのでした。。
私「た、大変だったねぇ?」
息子「うん。前にも同じ事があった。」
私「ええっ?!」
この体験以来、私の中でタクシードライバーに対する考え方がアップデートされました。
私「○○高校までお願いします」
運転手さん「あのー、私、道良く知らないんですよねぇ」
私「ああ、大丈夫です(笑)私が案内します! この道を右に行って。。。」
分からない時は分からないと言って頂ければ、大抵の事は何とか乗り切れるんです!
報連相が大切です。(多分...)仕事と同じように。
そろそろ運転手さんに過大な夢を抱くのはやめないといけませんね。。^^;;